mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

「天才」は学校で育たない 汐見 稔幸 他1冊

教育について考えるために読んだ、わけではありませんが、今の教育の現状を知りました。ある一面だけを見ているのかも知れませんが。

ちなみに、何か不登校解決の手がかりはないかな、と思って読んだ2冊です。

(134)「天才」は学校で育たない (ポプラ新書)

(134)「天才」は学校で育たない (ポプラ新書)

 

 もう1冊はこちら。 

尾木ママと考える いじめのない学校といじめっ子にしない子育て (未来への教育シリーズ)

尾木ママと考える いじめのない学校といじめっ子にしない子育て (未来への教育シリーズ)

 

どちらも今の日本の教育制度について物申していました。今の義務教育制度は時代遅れだ、というところです。

 

学力を教科のテストではかり、その優劣をつける今の体制では、今後世界から取り残されていくばかり。

知識、なんていうものは、どれだけ頑張って身につけても、結局AIには負けてしまうのです。これからは、「考える力」「議論する力」「創造する力」が重要になってくるようです。

President FamilyやAERA with Kidsなんかも定期購読している身としては、そのこと自体は特に目新しい事実ではありませんでした。

知識だけでは今後はやっていけない、それはすでに理解しています。

(それでも子どもに対して、学力を伸ばす方向に動いてしまうのですが・・・。)

 

しかしながら、自分の子供が現在進行形で属している「学校」を通じた義務教育の制度に対する批判を読んで、「うちの子は、このまま学校に行かない方が幸せになれるのではないか?」「ホームスクーリングの方が、無理やり登校できるようにするより、子どもの才能を伸ばせるのではないか?」など、学校に対する疑問が生じました。

これまで、楽しいことがなくても当然のごとく小学校に通い、中学校に通い、最終的には大学院まで出た私なので、学校に疑問を感じるなんて、すごく進歩です。

学校で過ごすことが良いか悪いかは置いておいて、子どもが不登校にならなかったら、「行くものだから」と漫然と学校に通わせていたでしょう。

これをキッカケに、子どもが通う学校のやり方について吟味し、意見できる保護者になりたいです。

 

あと、不登校になったわが子に対して、少し「もしかして凄いやつじゃないのか?」という思いが芽生えました。

学校に行きたくないから行かない。そう感じて、行かない決断をしたわが子、なかなかできるものではないですよね。増えたとはいえ、不登校はマイノリティですから。

今を乗り越えれば、これから先は大丈夫。ブラック企業で過労死なんてすることはないと思います。「Noと言える日本人」ではないですが、本当に嫌なことからは逃げられる能力があるのですから。

 

また、不登校を応援するわけではありませんが、子どもの本当にやりたいようにさせてあげるべきかもな、と心から思い始めています。

(本人が行きたくないなら、無理やりは行かせない。これは、不登校に関する本では当たり前のように書かれています。しかし、以前の不登校マンガの時にも書きましたが、本人が動くまで待つ、というのは本当に大変なのです。)

ただ、学校に行かないでやりたいことだけさせる、というと、現状わが子は「テレビ」「マンガ」「ゲーム」になってしまうかなあ、と思います。

それも必要な時間なのかも知れませんが、やっぱり親としては悩んでしまいますね・・・。 

 

読んだ日:2017年12月23日~26日

(134)「天才」は学校で育たない (ポプラ新書)

 

尾木ママと考える いじめのない学校といじめっ子にしない子育て (未来への教育シリーズ)

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おこらせるくん のぶみ

お久しぶりの絵本。

たくさん読んではいたのですが、なかなかアップする時間もなく・・・

おこらせるくん

おこらせるくん

 

そんな中、子どもたち大爆笑の絵本に出会いました。

ママを怒らせる言動ばかりの「おこらせるくん」です。幼稚園男児ですが、朝からず~っとママを怒らせています。

 

何が大爆笑かというと、おこらせるくんのこの発言。

 

ママ、デブでしぬなよ

 

なんちゅうセリフを吐くんや・・・。読んでて、イラッときましたね。

笑わせることが主目的の絵本ではありません。いや、ないと思いたいです。

(子どもを笑わせるシーンは数多くありましたが。)

 

何故お母さんがいつもいつも怒るのか、そこの解説もきっちりされていますよ。

お母さんの愛情がきちんと表現されています。

 

でもでも、上記のおこらせるくんの一言が強烈すぎて、我が家の子供たちの心には響いていないかもしれません・・・。

 

読んだ日:2017年12月25日

おこらせるくん

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学校へ行けない僕と9人の先生 棚園 正一

不登校マンガ第5弾。 現時点では、これが、私が読んだ不登校マンガの最後です。

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)

 

これは、小学校、中学校と不登校だった男の子の事例です。

本人目線のマンガです。学校に行けないお子さんの気持ちが詳細に描写されており、読んでいて本当に切ない場面が多かったです。

 

9人の先生。色んな先生が出てきます。学校の先生、不登校カウンセラー、塾の先生。最後に、鳥山明先生。

この方の場合は、絵をかく、マンガをかく、ということに熱中でき、最終的にはそれを仕事にまでできています。

それも、鳥山明先生と出会ったことが、彼の人生を決めた全てのようです。

出会った、まさに言葉の通り「出会った」。鳥山明先生のマンガに出会ったのではなく、ご本人に出会いました。

そして、自分のマンガを見せ、認めてもらった

そこから人生が変わっています。

 

この方と鳥山明先生を引き合わせた、周囲の大人の働きかけも凄いですが、会ってくれた鳥山明先生も凄いです。

そして、尊敬する鳥山明先生に、自分のマンガを認めてもらった。

 

自分の存在に自信が持てるようになったのですね。

その子のことを認めてあげる、これは、大人から子どもに対してできるとっても大事なことだと思います。(もちろん子ども社会での認め合いも大事でしょう。)

当たり前ですよね。会社でだって、認めてもらえないと辛い思いをするわけです。自分に置き換えて考えたら簡単なことです。

 

この方、不登校になったきっかけが、1年生の担任だった先生に強く怒られたことのようです。

ここでも担任が原因!?

 

学校の先生って、色んな仕事があって大変みたいですね。

でも、子どもの心に寄り添うことを忘れないで欲しいです。

 

学校の役目って、勉強だけではないですよね。

勉強以外の、人と人の関わり合い、学校の先生はここに重点を置いてほしいです。

(勉強も、関わりも、あれもこれも、と望む私のような親がいるから、先生が忙しくなるのでしょうか。)

 

読んだ日:2017年12月17日

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)

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不登校マンガ第1弾↓↓

不登校マンガ第2弾↓↓  

不登校マンガ第3弾↓↓   

不登校マンガ第4弾↓↓

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娘が不登校になりました。 小林 薫

不登校マンガ第4弾です。

中学二年生の娘さんの不登校の事例です。

母親目線です。(父親目線の事例にもあたってみたいですが、なかなか体験談のようなものはなく・・・)

 

この娘さんの場合は、部活の顧問であり担任の先生がきっかけとなっているようです。

やっぱり、担任って大事ですね。

 

 大人同士、子ども同士で合う合わないがあるのですから、子どもと大人で合う合わないがあるのは当たり前なのでしょう。

子ども同士で合わない場合は、距離をおいたりすれば良いですが、子どもvs大人だと、子ども同士のようにはいかないことも多いと思います。

だから、担任と相性が悪かった場合は親のフォローが大事になってくるのかも知れません。

「気にしなくていいよ」「そういうときもあるよ」「適当に受け流しておけば?」等々。でも、それができないから、不登校になるほど悩むお子さん。どんな言葉をかければ正解かはわかりませんが、『あなたは悪くない。間違っていない。』『担任と折り合いが悪くても、それはあなたの責任ではない。そういうこともある』というメッセージを常に出していくべきだと思いました。

担任との相性が良い場合でも、何かのキッカケで関係が崩壊することだってあります。当たり前のことなのでしょうが、親は子どもが何歳になっても見守って、サポートしないといけませんね。

 

このマンガでは、公立中学校から私立中高一貫校への編入、フリースクール、専門学校と、中学生の不登校のご両親には参考になるようなシーンも多くありました。

我が家の小学生の娘にはまだ関係がない話ですが、いつかは成長するもの。このまま学校に行かなかった場合、フリースクール以外の選択肢を、私は今知りません。1年生で壁にぶつかり、その壁を壊せなかった場合は、周り道しないといけませんよね。その周り道、色々調べておこうと思います。

 

学校に行かないのであれば、学校に行かない生活、そこから大人になって生きていける道筋の選択肢を多く用意するのは、子どもではなく親の役割だと思います。

 

読んだ日:2017年12月17日 

娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)

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不登校マンガ第1弾↓↓

不登校マンガ第2弾↓↓

不登校マンガ第3弾↓↓

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娘が学校に行きません 野原 広子

不登校マンガ第3弾。

小学校5年生の不登校で、母親目線で描かれています。 

娘が学校に行きません (コミックエッセイ)
 

198日目に不登校を克服した娘さんとお母さんの記録です。

この方の場合、校長先生、保健室の先生、小児科の先生が大きな力となっているように思いました。

あとは、お友達パワーですね。小5ともなると、それまでに築き上げたお友達関係があるわけですが、その関係が良好であればお友達がひっぱってくれるシーンも多いみたいです。

 

いくつか、マンガに出てくる方の言葉で、印象的だったものを残したいと思います。

心療内科の医師の言葉

その人のイライラはその人のイライラなの。トモちゃん(不登校をしてい娘さん)が受け取らなくていいの。

受け取らないかくごができたら学校行っていいよ。

これは、誰とでも仲良くできてしまうお子さんに対しての言葉です。他人のイライラまで受け取って、自分のキャパがオーバーし、ダウンしてしまうお子さんもいるようです。

子どもだけではなく、大人にも当てはまる言葉だなあ、と思います。

親としても、子どものイライラは子どものイライラとして、受け取ってしまってはいけない。

結果としては、この診療内科の受診は娘さんに対してはあまり良い結果をもたらさなかったようですが、医師の言葉はとても大事だと思いました。

②校長先生の言葉

教室への復帰目標ですが、6年生までに復帰ということで進めましょう。

娘さんの保健室登校が始まった、不登校開始67日目(2学期始まった頃)の校長先生との面談(校長先生がお母さんのカウンセリングをするシーン)で、校長先生が言った言葉です。

保健室登校が始まったお母さんは「(教室復帰は)来週くらいかな?」と考えていたところに、この言葉です。

不登校のお子さんの教室復帰を、いかにゆったりと慎重に進めなければならないのかがよくわかるシーンですね。

お母さんはパニくってしまいますが、さらに校長先生の話は続きます。

牛が自分から水を飲みたいと思わなきゃ、水は飲まないんです。

結局、本人が「行きたい!」と思わなければ、行けないのです。

どこかのカウンセラーの先生が言っていました。

「子どもが不登校になったとき、親は、学校に行けない理由を探します。でも、学校に行きたい理由を探さないと、学校へは行けません」

その通りですね。子どもが、公園や遊園地などをなぜ行きたがるのか?楽しいからです。「学校に行くと、こんな楽しいことがある。」「学校に行くと、あんなことができる(ようになる)。」など、子どもが行きたくなる理由を探すことが大事です。

 

でもね、早く学校に行ってほしい親にとっては、ゆっくり対応することは非常にもどかしいものです。とにかく、急かさないように、急がないように、ぐっと我慢するだけです。

お母さんは笑って見ているだけでいいんです。

難しいんだよ、これが・・・、って感じです。

③小児科の医師の言葉

長い人生だもの。カベにぶつかることだってあるよね。

でもね、カベにぶつかってたおれても、またのりこえればいいんです

不登校の子どもたちは、他の人たちより、少し早くカベにぶつかっちゃったんですね。これを乗り越えれば、今までよりも強くなれる。親の援助がある間にカベにぶつかったということは、ある意味幸せなのかも知れません。(乗り越えられれば・・・)

 

信頼できるプロの言う事を信じ、任せること、親はただ見守って子どもを休ませてあげる場所を作ること、それが大事。

 

このマンガ、不登校気味、不登校始まりたてのお子さんのご両親が読むと、非常に参考になるし、心の支えになるかと思います。

しかし、不登校歴が長くなっているお子さんのご両親にとっては、「うまくいって良かったね。何故うちの子は・・・」という感じで、少し悲しくなってしまうかも知れません。

 

 読んだ日:2017年12月16日

娘が学校に行きません (コミックエッセイ)

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不登校マンガ第1弾↓↓

 

不登校マンガ第2弾↓↓

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学校に行かなくなった日 琴葉 とこ

不登校マンガ第2弾です。

学校に行かなくなった日

学校に行かなくなった日

 

これは、子ども目線の本です。

小学校4年生から中学校3年生まで不登校だった著者のお話です。

この方の場合は、対人関係および父親との関係が不登校の原因になっているようです。

不登校の子どもは、そのときには原因をはっきりと言う事はできません。本人もよくわからない「恐怖感」に襲われているようです。そういう子たちに対して「何で行けないの?」「何が嫌なの?」は無意味な問いかけです。

この方のお母さんは、あまり口も出さず、やりたいことができるように見守ってあげていたようです。この行動って、実際子どもが不登校になった場合、非常に難しいことだと思います。

子どもが学校に行かなくなったとき、「ゆっくり休みなさい」と、数日なら心穏やかにも言う事ができるかも知れません。でも、それが続くとどうでしょうか?「なぜ行かないの?」「学校は行くのが当たり前」「学校行かないと、まともな人生歩めない」など、多少なりとも子どもを責めてしまう人が多いでしょう。

私も子どもが学校に行かなくなったとき、やはり責めてしまいました。優しい口調で諭したとしても、子どもは親の心の奥底にある「学校に行ってほしい」という気持ちを敏感に感じ取ります。それは、学校に行きたくない、行けない子どもにとっては結局責められているのと同じことです。

どうしたって、親の言葉では子どもは動きませんでした

 

そういう意味で、この琴葉とこさんのお母さんは、かなり子どもの気持に寄り添うことができる、子ども思いのお母さんだと思いました。まずは、子どもを見守る、それがなかなかできないものです。

 

琴葉とこさんは、「絵を描く」という、好きなことをしながら、大学生にまでなっています。子どもって、強いですね。親のサポートはもちろん必要ですが、自分のやりたいことがあれば、その力をどんどん伸ばしていくことができます。もちろん、琴葉とこさんの場合は、自分の好きなことが他の人から認められた、ということが大きな自信となっており、このようなパターンはそう多くないと思います。

不登校⇒引きこもり、というパターンもよく聞きます。不登校になったときに、外界とのつながりをどのようにして維持するのか、一つの大きな課題だと思います。

琴葉とこさんの場合は、インターネットによって、そのつながりができています。インターネットにはまると昼夜逆転する、とはよく聞きますが、良い影響を与える可能性があるのもまた、インターネットなのですね。

 

一つの不登校の事例として、子どもが不登校になった場合、子どもの気持を知るためには良いマンガだと思いました。

 

読んだ日:2017年12月15日

学校に行かなくなった日

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不登校マンガ第1弾↓↓

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中学校なんていらない 青木 光恵

不登校マンガ、結構あるのですね。知らなかったです。

しかも、親目線の本、子ども目線の本、両方そろっていました。

今回、5冊一気に読みました。(マンガなので30分程度で読めてしまうものばかりでした。)

こちらは、親目線のマンガです。

まず、絵がかわいいです。それが、まずは手が伸びた理由かな、と思います。

私の娘も不登校ですが、小学生です。低学年です。これまで色々読んできた不登校本によると、小学校低学年と、小学校中学年以降の不登校は、少し性質が異なるそうですが、内容が実際に参考になったかと言われると、なりました。

子どもがいじめられた場合の対応へのアドバイス不登校の子供の高校受験についてなど、当事者じゃないとわからない情報が満載でした。

 

内容についてですが、まずは娘さんの通っていた学校の担任の対応がひどいです。無関心、不勉強、本当に頼りにならない。担任、って大事ですね。

また、不登校になった原因が「いじめ」とのことで、いじめの加害者に対する怒りもつづられています。なぜ加害者が、今の世の中の基本レールにのって成長していくことができるのに、被害者がレールからはずれなければならないのか。しかも、そこにかかる親の精神的、時間的、金銭的負担は小さいものではないのです。

 ※レールにのった人生が良いか悪いかの議論は、またべつの機会に。

いじめの加害者だって、心に何かしらの闇があるからいじめてしまうのでしょうが、被害者からしたら、それは関係ないですよね。

いじめの加害者に対して何かペナルティを与えることはできないでしょうか?本書には「いじめをした人は退学」という校則のある学校が出てきましたが、そういった学校が増えてくれればな、と思います。

脳科学者の中野信子さんが、「人間はいじめをせずにはいられない動物」「だから、いじめられた場合はまず逃げるべきだ」とおっしゃってました。いじめられた人は、自分を守るためにはまず逃げるのが良いのでしょう。逃げて自分の心と体を守ることが、第一選択です。それはわかります。

でも納得いかない!!!せめて精神的苦痛、金銭的負担に対する賠償を、裁判やらなんやらせずとも払わせるべきだ!と、思っています。

自分の子供がいじめをしない子、いじめをしている子を止められる勇気のある子に育ってほしい、いや、育てたいと思います。まあ、学校に行かなければ、いじめも何もないですが・・・。

 

読んだ日:2017年12月15日

中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

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