mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

ためて良いことはない!

ためない練習 名取芳彦

 物も、心のごみもためこむ体質の私は、タイトルだけで飛びついた。

そして買った後に、「あ、今度は本をため込んでしまう・・・」と、少し自己嫌悪。

 

  

で、肝心の内容は、というと・・・。

お坊さんだけあって、なんかすごくフワッとした、優しい、ガツガツしていない文章で、すらすら~っと読めちゃった。

たまに「?」な項目もあったが、「うんうん、そうだよね」と思えるものが大部分だった。このお坊さんの話を実際に聞いてみたいな~、と思えた。

 

結果は「忘れた頃」にやって来る

これは、そうだよな、と思った。

何かをやって、それが別の何かにつながるとき、大抵時間があくな、というのはこれまでの経験から感じていた。

ここでは、何よりも「結果を急ぐ自分」がいるな、と気づけたことが大きい。

 

私は仕事をしているが、基本的には「今日できることは今日やる。ただし、今日やらなくてもよいことで、業務時間内で終わらないものは翌日やる」というスタンスで業務をこなす。

本書でも、「小水の魚の心」という道元禅師の言葉が用いられているが、やるべきことを先送りすることは、できるだけしたくないのだ。

ぎりぎりになって、あたふたと行動すると、「時間がない、やばいやばい」という無駄な心の動きが発生する。

これは、明らかに業務効率を落とすし、成果にもかなり影響する。

よって、今日できることを明日やるメリットはあまりないと考え、できる限り「即行動」(今日できることは今日やる)を心がけている。

 

しかしながら、その考えが強くなりすぎると、即行動→即結果を求めてしまっている自分がいる。

結果を求めるあまり、その裏側に気付けなくなってしまう

やるべきことは「今日」やるとしても、「結果」は急がないようにしたい。

 

「まだ起こっていないこと」に心を注がない

ここには、私が常々不安に思っていることが事例としてドンピシャで書かれていた。

すなわち、「将来年金はどうなるのだろう」ということ。

まだ起こっていないことを心配するなら、具体的な対処法を今のうちから考えておくことはもちろん、愉快な対処法を考える心の余裕も欲しいと思います。

ということで、

①具体的な対処法

  • 今から自分で年金分を貯金しておく(本書例)
  • この先病気にならないように、食生活と運動を見直す(本書例)
  • 年金が少なくて生活できなそうならば、車・家を売ろう
  • 年金をもらわなくても生活できるよう、ずっと何か仕事は続けよう

 

②愉快な対処法

  • 年金があまりもらえなかったら、ダイエットできる(本書例)
  • 病気になったら寝て過ごせる(本書例、これは同意しかねる)
  • 年金があまりもらえなかったら、ブログのネタにしよう
  • お金がなくても、毎日図書館で本を読めれば幸せ

私の乏しい思考力では、こんなものしか思い浮かばないけど、②を考えることで、気持ちはスッと軽くなったのは事実。

何か不安があれば、具体的な対処法を考えるのはもちろん、「愉快な」対処法もあわせて考えよう。

 

 読んだ期間:2016年3月26日~28日