頭のいい子が育つママの習慣 清水 克彦
本屋で見かけて購入したが、よくよく見たら2010年出版の文庫本だった。なぜ今更平置きされていたのか?
どおりで、出てくるデータがすべて古いわけだ。
ただ、2010年出版であれば、当時の最新のデータが使用されている。
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現在仕事をしながらも、京都大学大学院博士後期課程に在籍しているとのことで、常に学び続ける人物のようだ。
さて、本書の内容について。
先述したとおり、5年以上前の本であるため、???な部分も正直あったが、今でも納得できる箇所も多かった。
本書は5章構成になっている。
第1章 子どもを素直な子にするママの習慣
第2章 いきいきとした子どもに育てるママの習慣
第3章 子どもの「やる気」を引き出すママの習慣
第4章 学力をアップさせるママの習慣
第5章 働いているからこそできるママの習慣
子どものコーチング
「コーチング」という手法には、おもに4つの関わり方がある。
①傾聴
②質問
③承認
④提案
傾聴
子どもが話す内容をしっかり聞き、話の内容に興味と理解を示しながら耳を傾ける。
質問
子どもにはなしかけるとき、子どもに長く答えさせる語りかけをする。
承認
子どもをほめたり認めたりすること。
提案
子どもがとるべき行動は、子ども自身で判断させる方法。
子どもは元来、ママには何でも話したがるものなので、ママが子どもをしっかり受け止める姿勢を見せさすれば、何でも話す子、ママの言うことを素直に聞き入れる子になっていくことだろう。
子どもの受け止め方の部分。
「ほめる」という箇所に同意できないが、そのほかの部分は非常に重要なところだと思う。
特に、「傾聴」は、時間がないワーキングママにとっては難しいのではないだろうか。
子どものあきらめ脳を矯正する
あきらめ脳・・・できない、どうせ無理、と考えてしまう脳
小学校低学年あたりまでは、子どもはできないとすぐあきらめてしまうのが普通だが、中学年以降になってもあきらめ癖が抜けきらない子が多い。
うちの子も、「もう、できない!」と、よくイライラしている。
このようなあきらめ脳を「やる気脳」に変えるには、子どもに「できる」と思わせることが大切になる。
そのためには、手は貸すが、最終的には自分でやらせ、子どもに自分の力で乗り越えられたという感覚が残るように導いていこう。
一人は皆のため
家族間で助け合ってきた子どもは、組織の中でもリーダーシップがあり、部活動などでも後輩の面倒見がいい。勉強面も集中して辛抱強く取り組む子どもが多いので、入学してからの伸びシロが大きいように思います
とは、有名私立中学関係者の言葉だそうだ。
自立が早く、精神的なタフさがある
とは、別の有名私立中学関係者の言葉だそうだ。
お互い助け合う習慣、お手伝いする習慣がある子どもは、しっかりとした子へ成長するようだ。
ママも堂々と将来の夢をもとう
背中を見せる、ということで、ママも夢を持ち、それに向かう姿を見せることで、子どものロールモデルになりましょう、ということ。
35歳も過ぎると、「将来の夢は、○○です!」と明確にいえる人は少ないのではないだろうか。
私も、言えない。
まずは、私自身が夢を持ち、それに向かって進んでいく、努力する姿を見せる必要がある。
夢、なんだろう。
読んだ期間:2016年6月7日-8日