逆襲、にっぽんの明るい奥さま 夏石鈴子
共感共感、共感の嵐でした。
どこの奥さまもこんな感じなのかなあ。
今話題のPTAについてのくだりもありましたね。
夏石さん自身もPTA活動のご経験があり、現実的なところも多かったです。
全部で8つの短編集です。
一番最初のお話の『お茶くみ奥さま』が、面白いです。
働く女性と専業主婦のPTA対決。
働く母親は税金を納めているのだ、国民の三大義務を果たしているのだ!その点、働いていない母親は税金を納めていないし、勤労という義務をはたしていない!だから専業主婦がPTA役員をやれ!という強烈な主張をする人が登場します。
言われてみればその通り、な気もする・・・?でも違和感ありますよね。
だからって専業主婦がPTAの係になる正当な圧力となるのか?そんなわけない。
私は働く身ですが、身を粉にして働いているわけではないので、宙ぶらりんな立ち位置だと思います。
PTAの係の集まりの開催される時間、学校でしかできない作業(=学校の開いている時間しか活動できない)、連絡効率の悪さ、不透明な業者選定等、私の知る限り、聞く限りではやり方がとにかくおかしい。
もちろん会社ではないので、効率化重視だけでは、いけない部分もあるのでしょう。
しかし、給食費引き落とし口座から、同意もしていないのにPTA会費が引き落とされたり、入学と同時に入会になっていたり。
理不尽なところが多い、と思っている保護者も多いはず。
なのに改革されないのは、やはり一時期のこと、だからでしょうね・・・。
他の短編もそれぞれ共感するところがありました。
続編出してくれないかな~、と思います。
読んだ日:2017年6月3日~4日