女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 西原 理恵子
これは、自分の人生を考える上で購入した本です。
が、結果的には、「30歳半ばの私には遅すぎた・・・」本でした。
まあ、女の子、という言葉が30半ばのオバハンに当てはまると思っていたのか、と言われればそれまでですが・・・。
幸いにも、私には娘がいます。
そして、遅すぎた中にも、新たな気付きはありました。だから、読んで損はなかったです。
さて、西原さん、について私が知っていることは、以下の2点のみです。
- 高須先生の奥様である
- 「毎日かあさん」を描いている
ちなみに、毎日かあさんは読んだことがありません。
この本は一部自伝のようにもなっているのですが、西原さん、割と衝撃的な人生を歩まれてきているのですね。私だったら、耐え切れず、人生からフェードアウトしてそう、と思うような人生。
強い女性だったからこそ、乗り越えてこられたのでしょうね。尊敬します。
そんな西原さんから伝えたいことが、たくさん書かれていました。
その中でも、印象的だったものをいくつか紹介したいと思います。
「好きなことだから、お金はもらわなくてもいい」は間違いです。好きなことで生きていきたいなら、それでちゃんとお金が稼げるようにならなくちゃ。
これは難しいですよね。好きなことって、やってるだけで満足してしまいがちだと思います。
でも、女性が強く生き抜いていこうとすると、やっぱり、一人でも十分生活していけるだけの稼ぎは必要ですね。夢見がちな若い女性に向けての忠告かと思います。
なんだかんだ言って、好きなことやって貧乏も、若いうちは良くても、年をとってくると惨めになってくるような気がします。
いい子にならなくていいんですよ。
いい子は幸せを他人に譲っちゃうから。
いい嫁なんかになっちゃダメ。
いい嫁っていい女中。
あなたが笑うとあなたの大切な人が笑うよ。
私、すごく納得しました。いい子は、そう、幸せを他人に譲っちゃうんですよね。自分が我慢しさえすれば良い、とか考えちゃうんです。
そして、自分を失っていく・・・。
いい嫁になろうと頑張るのもそうですよね。自分の時間、体力を犠牲にしてまで家事をする必要はあるのでしょうか。育児だって、一人で背負う必要はありますか。(離婚していたりする場合は、話は別ですが。)
一緒に生活していながら、お互い仕事を持ちながら、片方が家事育児の負担を大きく強いられるのは違和感を感じますよね。
「稼ぎ」を盾に、「自分の方が稼いでいるんだから、あなたがそれくらいやって当然」という方、たまにいますよね。確かに、激務&高給取りだと、家事ができなくて仕方がないのかもしれませんが、そんなに高給なのであるなら、お手伝いさんを雇えばいいのです。
何故好きで結婚した相手に負担を強いるのでしょうか・・・。
少し愚痴っぽくなってしまいました。
最後の一文、「あなたが笑うと、あなたの大切な人が笑う」に、ハッとしました。
私、子どもの前ではあまり笑わないです。主人と過ごしている時の子どもは本当に幸せそうに大きな声で笑います。でも、私といるときには、何だか気を使ったりしている感じがします。
私に笑顔があまりないからでしょうね。なんか、書いていて悲しくなってきました。
子どもの笑顔のためにも、自分も笑顔でいられるようにしたいです。心の余裕が持てるようにしたいです。
結婚する時は、必ず夫に内緒の貯金を持って。「今は離婚できない」と「いつでも離婚できる」では人生大ちがいです。
これも納得。ですが、今現在、私は内緒の貯金なんて持ってないです。失敗した!
特に、専業主婦やパート主婦やりた~い、なんて考えている方に向けての文章ではないかと思います。
離婚したら生活できなくなる=離婚できない、ですから、パートナーからDVを受けたりしたときに、早い適切な判断ができなくなってしまうのかも知れません。
さて、私は娘に対して何か堂々と伝えていけることはあるのでしょうか。
今の私は、仕事に疲れてイライラしているみっともないオバサンです。
自分の人生、どうしたかったのか、も、ない。
自分の人生、どうしたいのか、も、ない。
最近、自分の人生に迷い中です。
読んだ期間:2017年8月15日