発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由 栗原 類
この本、どう思って買ったのか覚えていないのですが、買ってからしばらく放置されておりました。
買った私より、主人の方が先に読み、「面白かった!」と、やや興奮して私に伝えてきたため、「そういえば、そろそろ読もうかな」と思い、読んだワケです。
結論:めっちゃ面白い!です。
もちろん、『ギャッハッハ』というような面白さではないです。ぐんぐんひき込まれていく感じです。
私の語彙が貧弱なため、このように感じる本を表現するのに最適な単語は思い浮かばないのですが・・・。
本書は、4つのパートから構成されています。
PART1 僕はADD(注意欠陥障害)
PART2 僕が輝く場所をみつけられるまで
PART3 僕が輝く場所をみつけられた理由
PART4 彼はなぜ輝く場所をみつけられたのか
大人になった今、発達障害、という言葉をよく見かけるようになったと思います。
昔から知る人は知る単語だったのかも知れませんが、一時期、今思えば栗原類さんがTVに出始めた頃でしょうか、「○○さんも発達障害だった」というようなネタのTV番組や雑誌等の記事を頻繁に見かけた気がします。
ただ、一般的な言葉になった分、色々な誤解を受けることも多くなったんだろうな、とも思います。
この本では、栗原類さんが幼少期~現在まで、どのように診断され、どのような対応を受け、どのように過ごしたのか、そして、母親、主治医がどのように接してきたのかが細かく書かれています。
栗原類さんが書いている部分からは、ADD(注意欠陥障害)の人の気持ちを理解することができますし、栗原類さんのお母様が書いている部分からは、子どもがADD(注意欠陥障害)であろうがなかろうが、育児において大事なことを読み取ることができました。
主治医の方のお話は、私にはあまり心に響くところはありませんでしたが、栗原類さんとの関係がとても良好で、栗原類さんとお母様はきっと心強かっただろうな、と思います。
もちろん、ある一人のADDを持つ若者の話であり、全てのADDの方に当てはまるわけではないでしょうけど、この本を読むことで、理解できることは多いと思いました。
読んだ期間:2017年8月中旬