年収1000万円「稼げる子」の育て方 林 總
著者の方の名前は「はやし あつむ」というそうです。
ついつい、タイトルに惹かれてしまい・・・・。えへ。
本書は6章構成になっています。
はじめに
第1章 学歴よりも「資格」と「専門性」
第2章 読み・書き・そろばん、お金の教育
第3章 教育費は選択と集中
第4章 受験と学歴の意味
第5章 「仕事観」こそ教育せよ
第6章 会計の視点を子どもに教える
おわりに
この本では、「子育ての北極星」という言葉で、子どもがどのように育ってほしいかのゴールを明確にするよう述べられています。
それは、「東大に入って医者になる」のようなことではなく、誠実になってほしい、や、優しい子に育ってほしい、などのようなことです。
これがない親は、どうしても「良い中学校に入ってほしい」「テストで良い点をとって欲しい」という思考になり、一時的な成果を出すことに必死になてしまうそうです。
あれ、私??みたいな。
子育ての北極星、ですか。
私はどんな風に育ってほしいと思って子育てしているのだろう。
リーダーシップ?協調性?優しさ?そりゃあ、全部兼ね備えたスーパーマンにでもなってくれれば、言うことないかも知れません。
でも、平々凡々な親二人から、そんな子は産まれませんよね。
子どもが幸せになるために、親は北極星をきちんと確認し、北極星を目指して子育てしてくべきなのですね
本書から、気になった言葉をいくつか抜粋。
子どもが幸せに生きていくことこそが正しい目標である。
見栄を捨てましょう。
中学受験についても述べられています。
中学受験の価値を「受験勉強」そのものに置く。
中学受験では、小学校中学年から高学年にかけて「読み・書き・そろばん」の力を徹底的に強化できることがメリットである、と著者は述べています。
合格すればもちろん良いけど、試験までの過程が、その後生きて行くうえでの力となる、という考えでしょうか。
全面的に賛成です!
プレッシャーは、子どもからチャレンジ精神や心の余裕を奪います。
はい、わかりました。プレッシャーをかけない、親の力が試されるときですね。
希少性と生産性。このふたつが、人よりも少し多く稼ぐのに必要な二大要素なのです。
なんか、わかる気がします。これからはAIに仕事をとって変わられる時代だ!なんて、よくニュースになりますが、知識を使うだけの仕事、マニュアル通りにするだけの仕事は、とって変わられる代表格なのでしょうね。
子どもには、これからの未来がどのように変わっていくのか、わかるところは伝えつつ、一緒に考えていきたいです。子どもが就職するころ、今の年収1000万円の仕事は、もうないかも知れないですし、「○○になれば大丈夫っしょ!」という考え方は危険ですね。
自分の希少価値と生産性を高めていくために、自分をどうプロデュースしていくか。
これは、働くすべての人に共通することですね。自分に対して言われた気がしました。
人間力は生まれつきのものではありません。親から教わり、いかにいい人間と出会うかが重要なのです。
「親自身に人間力があれば、子どもはおのずと魅力的な人間になります」。ああ、耳が痛くて聞こえなくなりそうです。
これまで読んだ子育て本とは少し毛色の異なる本だったかな、と思います。
ほんと、子どもが赤ちゃんの時に、「たま〇よ」ばかり読んでいないで、こういう本をもっともっと読めば良かったです。
読んだ期間:2017年10月上旬