婚礼、葬礼、その他 津村 記久子
小説を選ぶとき、たいてい中身をパラ見してみますが、もはや津村記久子さんの小説は無条件で読みます。
標題となっているお話と、「冷たい十字路」というお話が収録されています。
いつもながらの読み心地。
旅行の予約をしたその日に、友達から結婚式の招待&二次会の幹事の依頼。
それが旅行の日程の最終日。そんなところから話が始まります。
主人公の心の動きが、読んでいて面白いですね。私だったらどうするかな、なんて考えながら。
そして、タイトルにもある通り「葬礼」まで絡んできます。
結婚式、お葬式をしたことがある人ならば、主人公への同情もわいてきます。
で、最後、「このあと良いことあるといいね」と、すこ~しだけほっこりした気持ちで終わります。
ふふふ、津村記久子さん、まだまだ読んでいない作品残っているので、しばらくは楽しめそうです♪
「冷たい十字路」とういのは、高校生の自転車事故にまつわる様々な視点からの話です。
損害賠償が~、とか、怪我をさせた責任は~、とか、そのような重い話ではありません。
事故現場を見た様々な人たちの思いや生活が描写されています。
私、ある一つの物事を、色んな人の立場から描かれている小説、大好きなんです。
色んな考え方に触れられるからなのかな?
読んだ日:2017年11月15日
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