mayu-banzaiの日記

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娘が学校に行きません 野原 広子

不登校マンガ第3弾。

小学校5年生の不登校で、母親目線で描かれています。 

娘が学校に行きません (コミックエッセイ)
 

198日目に不登校を克服した娘さんとお母さんの記録です。

この方の場合、校長先生、保健室の先生、小児科の先生が大きな力となっているように思いました。

あとは、お友達パワーですね。小5ともなると、それまでに築き上げたお友達関係があるわけですが、その関係が良好であればお友達がひっぱってくれるシーンも多いみたいです。

 

いくつか、マンガに出てくる方の言葉で、印象的だったものを残したいと思います。

心療内科の医師の言葉

その人のイライラはその人のイライラなの。トモちゃん(不登校をしてい娘さん)が受け取らなくていいの。

受け取らないかくごができたら学校行っていいよ。

これは、誰とでも仲良くできてしまうお子さんに対しての言葉です。他人のイライラまで受け取って、自分のキャパがオーバーし、ダウンしてしまうお子さんもいるようです。

子どもだけではなく、大人にも当てはまる言葉だなあ、と思います。

親としても、子どものイライラは子どものイライラとして、受け取ってしまってはいけない。

結果としては、この診療内科の受診は娘さんに対してはあまり良い結果をもたらさなかったようですが、医師の言葉はとても大事だと思いました。

②校長先生の言葉

教室への復帰目標ですが、6年生までに復帰ということで進めましょう。

娘さんの保健室登校が始まった、不登校開始67日目(2学期始まった頃)の校長先生との面談(校長先生がお母さんのカウンセリングをするシーン)で、校長先生が言った言葉です。

保健室登校が始まったお母さんは「(教室復帰は)来週くらいかな?」と考えていたところに、この言葉です。

不登校のお子さんの教室復帰を、いかにゆったりと慎重に進めなければならないのかがよくわかるシーンですね。

お母さんはパニくってしまいますが、さらに校長先生の話は続きます。

牛が自分から水を飲みたいと思わなきゃ、水は飲まないんです。

結局、本人が「行きたい!」と思わなければ、行けないのです。

どこかのカウンセラーの先生が言っていました。

「子どもが不登校になったとき、親は、学校に行けない理由を探します。でも、学校に行きたい理由を探さないと、学校へは行けません」

その通りですね。子どもが、公園や遊園地などをなぜ行きたがるのか?楽しいからです。「学校に行くと、こんな楽しいことがある。」「学校に行くと、あんなことができる(ようになる)。」など、子どもが行きたくなる理由を探すことが大事です。

 

でもね、早く学校に行ってほしい親にとっては、ゆっくり対応することは非常にもどかしいものです。とにかく、急かさないように、急がないように、ぐっと我慢するだけです。

お母さんは笑って見ているだけでいいんです。

難しいんだよ、これが・・・、って感じです。

③小児科の医師の言葉

長い人生だもの。カベにぶつかることだってあるよね。

でもね、カベにぶつかってたおれても、またのりこえればいいんです

不登校の子どもたちは、他の人たちより、少し早くカベにぶつかっちゃったんですね。これを乗り越えれば、今までよりも強くなれる。親の援助がある間にカベにぶつかったということは、ある意味幸せなのかも知れません。(乗り越えられれば・・・)

 

信頼できるプロの言う事を信じ、任せること、親はただ見守って子どもを休ませてあげる場所を作ること、それが大事。

 

このマンガ、不登校気味、不登校始まりたてのお子さんのご両親が読むと、非常に参考になるし、心の支えになるかと思います。

しかし、不登校歴が長くなっているお子さんのご両親にとっては、「うまくいって良かったね。何故うちの子は・・・」という感じで、少し悲しくなってしまうかも知れません。

 

 読んだ日:2017年12月16日

娘が学校に行きません (コミックエッセイ)

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