なぜ、あなたのやる気は続かないのか 平本 あきお
なぜなのでしょうね。わかりやすく解説してくれています。
よし、明日から朝早起きして、ランニングをするぞ!と、心の中で思ったことがある人は少なくないと思います。私も、何度そう思ったことか。
やる気、って、次の日にはほぼなくなっていたりしますよね。不思議。
本書では、すっきりシンプルに「やる気」についてまとめられており、手軽に読める内容でした。
7章構成になっています。
はじめに
Chapter1 どんな人でも今度こそ、できる!習慣化の法則
Chapter2 「やめたい」のにやめられないのは、なぜ?
Chapter3 やる気がもっと長続きするコツ
Chapter4 できる大人の時間術
Chapter5 中だるみした気持ちをピンと張る秘訣
Chapter6 そもそも、あなたのやる気はだれのもの?
Chapter7 「一点集中」の法則
おわりに
(各Chapterの題名には、副題みたいなものがついているのですが、それらは省略してあります。)
まず最初に「へ~」と思ったのは、次のような文。
ユダヤ人は幼少期に、父親のあたたかい膝の上に乗せられ、水アメを食べさせてもらいながら聖書を読んでもらうそうです。つまり、あたたかい体温、甘い水アメ、優しい声に包まれているのと同時進行で、本を読むという習慣が身についたのです。
彼らは本を読むと無意識のうちに甘い水アメとあたたかい体温の感覚がよみがえるそうです。そうして本が好きになり、たくさん読むのだといいます。
子どもに本を読んであげる重要性って、色々な本に書かれていますが、この、「本を読む」と「水アメ」という、行動と快の結びつきについて書かれているものはあまりなかったのではないかと、思います。
習慣化の秘訣は、行動と快を結び付けることなのです。
これって、子どもの勉強へのやる気を起こさせるヒントでもありますよね。
例えば、今子どもが横で「百ます計算」をしています。
最初は「え~、こんなの嫌だ~。やりたくない~。この世の終わりだ~」と、嘆いたものです。何とか機嫌の良いときに何度かやらせてみて、タイム、あるいは、正答率など、とにかく満点ではなくても褒めまくりました。
1年生が5分以上計算を集中してやる、ということだけでも、私は凄いことだと思いましたから、その点も褒めました。
それを繰り返しているうちに、「今までで一番早くできた!」「1問も間違えなかった!」など言い始めました。
タイムが縮まる=快、全問正解=快、となったみたいです。今では、百マス計算と他の算数の問題の「どっちやる?」と聞くと「百マス計算!」とまで言うようになりました。
習慣化、とは少し違うのかも知れませんが、行動と快が結び付いた結果だと思っています。
では、止めたい習慣についてはどうすれば良いのか?ということも、本書ではちゃんと解説されています。
タバコ、間食、スマホ、アルコール・・・やめたいのにやめられない~、という事は多いですよね。それらが「快」となっているからやめられないのです。
だから、先ほどとは逆に行動と「苦痛」を結び付ければ良いのです。
どのように結び付けるのか?という具体的な事例については本書をお読みいただければ、と思います。
その他の気になった箇所↓↓
〇低いハードルを設定→楽しく跳べる→もっとチャレンジしたくなる。
〇とにかく一歩踏み出してみる。はじめの一歩が、次の一歩につながる。
〇ゼロベース思考。途中であっても再決断する。
〇やる気が続かない⇒本当はやりたくないことを、やりたいと思い込んでいる。
〇自分軸を見つける→自分にとって何が大切か、そして、本当はどうありたいか。
さくさくっと読むことができ、気軽に取り組める内容の本でした。
読んだ日:2017年11月14日
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