そういうものだろ、仕事っていうのは
下記6作家さんたちの短編集です。
好きです、こういう短編集。
色んな働く人の視点の物語があります。
特に、森田隆二さんの『きみがつらいのは、まだあきらめていないから』と、津村記久子さんの『職場の作法』が好きでした。
きみがつらいのは、まだあきらめていないから
これは、うつ病の中間管理職と、病気になったその妻のお話です。
私は、病気の人の話を読んでいると、なぜか共感できて気持ちが落ち着く気がします。
最終的には、夫と妻の心がつながるところで終わっていますが、内容とともに気になったのは、抗うつ剤を酒とともに服用する場面があることです。
その後、どんな感じで意識を失うか、まで書かれており、人によっては抗うつ剤を酒とともに服用したくなるのではないか、と余計な心配が生まれました。
余談ですが、著者の方は、抗うつ剤と酒を併用したことがあるので、その感じがわかるのでしょうか?それとも、想像なのでしょうか?少し興味があります。
職場の作法
これは、情景がリアルに想像できるお話でした。
事務のおばちゃんやベテランの下働きのおばちゃんを、見下している人はいませんか?
そういう人は、知らない間に、仕事で仕返しされている可能性があるようです(笑)
著者の方を、私は知らなかったのですが、ほかの小説も読んでみたいと思いました。
そして、ネットでポチっとしてしまいました(汗)
本で破産した人はいない、とは、誰の言葉だったでしょうか。
それを信じて、本を買い続ける日々です。
読んだ期間:2017年6月17日~19日