朝がまたくるから 羅川 真里茂
20年前くらいでしょうか、「赤ちゃんと僕」を涙ながらに読んだ記憶があります。
その作者の方の作品です。
3つのお話が収載されています。
その中でも、「冬霞」というお話が、これまた涙なしには読めません。
幼い双子は、親から十分に育ててもらえず、廃墟のような家で飢えや寒さに耐えながら生活しています。そこへ、「おにいさん」が現れ、一緒に逃げながら生活していくのですが・・・。
こんな世界が本当にあるのでしょうか?まずはそう思いました。
でも、あるのかも知れません。知らないだけで、こんな世界はあちこちに転がっているのかも知れません。
そうだとしたら、悲しすぎます。そんな世界にいる子どもたちを救うことができるのは、それを知っている大人だけです。
だから、大人たちには、見て見ぬふり、これだけは絶対にして欲しくない。私は、せめて、救う方法を知っている別の大人への橋渡しだけでもできる人間になりたいです。
読んだ日:2018年3月22日
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