mayu-banzaiの日記

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不登校ひきこもり こころの解説書 金馬 宗昭 他1冊

金馬宗昭氏の著書2冊を読みました。

1冊目↓↓

不登校、ひきこもり こころの解説書―僕がひきこもりだったときに言えなかったこと

不登校、ひきこもり こころの解説書―僕がひきこもりだったときに言えなかったこと

 

2冊目↓↓

不登校 ひきこもり こころの道案内: 今日からできる具体的対応法

不登校 ひきこもり こころの道案内: 今日からできる具体的対応法

 

金馬宗昭さん、この2冊の本に出会うまで全く知らない人でした。

平成28年11月26日、くも膜下出血で亡くなったそうです。47歳。とても残念です。

「こころの解説書」には、金馬さんの引きこもり経験談とその時の心理状況などが書かれています。

「こころの道案内」には、不登校や引きこもりの子がどういう状況なのか、何を考えているのか、親は何をするべきなのか、が、子どもが赤信号、黄信号、青信号の状態別に解説されています。

 

多くの不登校関連の本を読んできました。

それらと共通することも多く書かれていましたが、何故か他の本よりも納得できる内容でした。それは、私の子供の状態も関係しているかもしれませんが、金馬さん自身が引きこもりを経験した当事者だからかも知れません。

自身のひきこもりの経験や、指導者としての不登校支援のキャリアが説得力に繋がっているのでしょうか。

 

何より最も心に残っているのは

 

考動

 

という単語。

金馬さんが働いていたECC高等学園という通信制高校の教育理念だそうです。

不登校やひきこもりの人の多くは、考えて考えて考えて結局動かない状況があります。赤信号の状態です。

 

考動とは、「将来のために今何をすべきかを考え、行動に移すこと」のようです。考えることは大事ですが、それが行動に繋がらなければ意味がありませんね。

これは、不登校やひきこもりの子だけでなく、誰にでも当てはまりますよね。

 

また、「こころの道案内」では、前述したとおり、子どもの状態を信号に見立て、赤、黄、青信号のときの様子、親のすべきこと、してはならないことが具体的に書かれています。これまで色々な本を読んできた中で一番しっくりきたのは、恐らく「こうなったらこんな状態」「こうなったらこうすれば良い」と具体的かつ詳細にわかりやすく述べられているからでしょう。

 

子どもが不登校になったら「休ませてあげましょう。」「見守りましょう。」「待ちましょう。」これらはたいていの本に書かれていました。いつまで?子どもが自ら動くまで。

 

こんなことが書いてありますが、子どもが自ら動くまでの気持や行動の推移を事細かに解説されている本は、なかった気がします。

「ああ、うちの子は今赤信号だな。じゃあ、待つしかできないか。」とか「黄信号になりかけかな。じゃあ、こうすれば良いのか。」とか、現状を当てはめやすく解説されています。

 

特に「こころの道案内」は、不登校や引きこもりのお子さんがいるご家庭では1度は読むべきだと思いました。

 

読んだ日:2018年4月下旬

不登校、ひきこもり こころの解説書―僕がひきこもりだったときに言えなかったこと

不登校 ひきこもり こころの道案内: 今日からできる具体的対応法

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