中学校なんていらない 青木 光恵
不登校マンガ、結構あるのですね。知らなかったです。
しかも、親目線の本、子ども目線の本、両方そろっていました。
今回、5冊一気に読みました。(マンガなので30分程度で読めてしまうものばかりでした。)
こちらは、親目線のマンガです。
中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: 青木光恵
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 単行本
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まず、絵がかわいいです。それが、まずは手が伸びた理由かな、と思います。
私の娘も不登校ですが、小学生です。低学年です。これまで色々読んできた不登校本によると、小学校低学年と、小学校中学年以降の不登校は、少し性質が異なるそうですが、内容が実際に参考になったかと言われると、なりました。
子どもがいじめられた場合の対応へのアドバイス、不登校の子供の高校受験についてなど、当事者じゃないとわからない情報が満載でした。
内容についてですが、まずは娘さんの通っていた学校の担任の対応がひどいです。無関心、不勉強、本当に頼りにならない。担任、って大事ですね。
また、不登校になった原因が「いじめ」とのことで、いじめの加害者に対する怒りもつづられています。なぜ加害者が、今の世の中の基本レールにのって成長していくことができるのに、被害者がレールからはずれなければならないのか。しかも、そこにかかる親の精神的、時間的、金銭的負担は小さいものではないのです。
※レールにのった人生が良いか悪いかの議論は、またべつの機会に。
いじめの加害者だって、心に何かしらの闇があるからいじめてしまうのでしょうが、被害者からしたら、それは関係ないですよね。
いじめの加害者に対して何かペナルティを与えることはできないでしょうか?本書には「いじめをした人は退学」という校則のある学校が出てきましたが、そういった学校が増えてくれればな、と思います。
脳科学者の中野信子さんが、「人間はいじめをせずにはいられない動物」「だから、いじめられた場合はまず逃げるべきだ」とおっしゃってました。いじめられた人は、自分を守るためにはまず逃げるのが良いのでしょう。逃げて自分の心と体を守ることが、第一選択です。それはわかります。
でも納得いかない!!!せめて精神的苦痛、金銭的負担に対する賠償を、裁判やらなんやらせずとも払わせるべきだ!と、思っています。
自分の子供がいじめをしない子、いじめをしている子を止められる勇気のある子に育ってほしい、いや、育てたいと思います。まあ、学校に行かなければ、いじめも何もないですが・・・。
読んだ日:2017年12月15日
中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
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