嫌なこと全部やめたらすごかった 小田桐あさぎ
小学生の、長い長い夏休みが終わろうとしています。(やった~♪)
私の仕事の夏休みもそろそろ終わろうとしています。(はぁ・・・)
そんな時にこの本を読んだら、このまま仕事を辞めてしまいたくなりました(>_<)
私は今の仕事を好きなのだろうか?子どもとの生活を楽しんでいるのだろうか?モヤモヤ。
「自分のやりたいことだけをするようしたら、人生上向きハッピーだよ☆」というような内容の本です。
「いや、そんなこと不可能でしょ・・・」と最初っから否定してしまうのが、私。(それが、何だかパッとしない毎日を過ごしている最大の理由でしょうか。)
でも、「不可能でしょ」って考えるだけで結局何も実行していません。そう、考えるだけで、何の努力もしていませんよ・・・。
すみません、後ろ向きなことを書いてしまいました。
どんな人生を送りたいのか?
どんなことが好きなのか?
そういったビジョンのなさを、再確認させられてしまう内容の本でした。
いくつか気に入ったフレーズを。
イライラはキャパオーバーのサイン
まあ、これは特に珍しい内容でもないですが、やっぱりそうだよね、という感じで自分に共感してもらえた気持です。
著者の方は、家事・育児は気の向くまま、家事などはほぼ外注をしている、というツワモノです。が、夫婦共働き核家族の現代では、他人の手を借りて家事・育児と仕事を両立させる方法がスタンダードとなっていくのでしょう。
祖父母と暮らせばやってもらえることを、お金を払って他人にやってもらう、と考えれば、それほど違和感のあることでもないですね。
私は食事作りが嫌いです。主人は料理が好きなので、夕食はほぼ100%主人に任せています。こんなところはうまく役割分担ができていると思います。
でも、「母親なんだから、それくらい我慢しろ」という感じで、主人が色々求めてくることがあり、それはかなり負担に感じています。
なんで我慢してまでやらなければならないのか?そんな不満を抱えたまま過ごしています。それを外注しようとすると、「他人に頼るな」。やりたくない、と強く言えば、「じゃあ俺がやるから、お前が外で働いて同じだけ稼げ」と。あら、結構ひどい配偶者ですね。
良い母親なんて目指しても無意味
これは、私の中では新鮮な内容です。結局母親がどんなに子どものことを考えて、思ってやっていることでも、子どもの受け取り方次第でそれがプラスかマイナスかが決まってしまう、ということです。
また、子どもが一時プラスと捉えても、成長の過程や親子関係などでマイナスとなってしまうこともあり得るわけです。
だからといって育児放棄をしてよい、と書いているわけではなく、「所詮そんなもんだから、そんなに力を入れなくても良いよ」と言ってくれているのです。
何だか肩の力が少し抜けました。
これまで読んできた育児本では、母親がいかに子どもをうまく成長させるか、ということに焦点をおき、「こうしたらよい」「ああしたらよい」とアドバイスをしてくれるような内容でした。
でも、結局それは「こうしなければならない」「ああしなければならない」と捉えてしまうんですよね、そういう本を読む母親は。参考程度にできないわけです。
もちろん、いくつかを抽出して実践してみたりもするし、そういう本から得ることも多いですが、心が弱っているときには、追い打ちをかけられている気分になったり・・・。
本書を読むと、前向きな気持ちになりました。
文章の感じも軽いし、ネガティブ時代の著者のことも多く書かれていて、それがまた今の自分に当てはまることもチラホラあったり。
何だか不満を抱えている女性にとっては、「そうだよね~。」と共感してもらえ、「私はこうしたら良くなったよ。」と、アドバイスをもらっている感覚になると思います。
人生のブレイクスルーを求めている方は、一読の価値ありです。
読んだ日:2018年8月22日
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