運を支配する 桜井章一・藤田晋
したいしたい、運を支配したい~!と思って、軽いノリで即買い。
構成は、
1章 ツキを整える
2章 運をつかむ人の習慣
3章 悪い流れを断つ
4章 ツキを持続させる
5章 運をまねく作法
となっている。
そもそも、自分は運が良いと思って生きてきた。
そのうち、「こうするとうまくいくようだ」というものが見え始めた気がする。
そんなぼんやりとした感覚を、桜井章一氏、藤田晋氏がズバッと言葉で言い表している。
ただ、本書は勝負の勝ち負けで書かれている部分が多く、それを運につなげるのは無理があるのではないか、と思える箇所もあった。
勝ち負けって、運なの?
と、疑問も残りつつ心に響いた言葉を残す。
負けの99%は自滅
とは、桜井章一氏の言葉か。
が~ンとくる。負けたって「そんな時もあるさ」と言ってられなくなる。
自滅、ということは、自分から負けているわけであって・・・。
でも、そうかも知れない。
相手が強すぎて勝てないのではなく、たとえば準備不足だったり、
たとえば考えが甘かったり、たとえば自分でミスをおかしたり。
負ける時には、自分に何らかの原因があるのだ。それを肝に銘じておかなければ、永遠に勝つことはできない。
努力は勝率を上げるが、成功を保証しない
周りは結果をもってしか評価のしようがないのに、「これだけ努力したのだから認めてほしい」というような人は、その時点で甘ちゃんです。
またしても、ガ~ン、ときた。
あれ、「努力してる!それも見てくれ!」と最近発言した気が・・・。
甘かったらしい。
結果がすべてじゃない!過程が大事なんだ!
ではなく、結果がすべてなんだ!
勝負の世界の方は考え方がシビアです。
勉強一筋、まじめ一本でやってきたような子は何でも四角四面の対応をして、いざというときの臨機応変な動きができない傾向が強い。
はいはいは~い。私、それです。
状況変化に弱い、まさに私の弱点。「臨機応変」ってなんじゃそりゃ?というレベル。
でも、それじゃあダメ。状況なんて刻一刻と変化しているのだから、それに応じて行動も変えなければならない。
不真面目な動機でやったり、遊びの感覚を仕事に入れることが、よりよい仕事を生む潤滑油になるんだとか。
不真面目と真面目のバランス、だよね。
運を支配するには、ポジティブ思考もいけない。
悪いところを見て見ぬふりをし、また同じことを繰りかえすからだ。
また、不調の時が本当の実力だとか。
絶好調の時に、それが自分の実力だと思って調子に乗ると、後で大どんでん返しをくらったりする。
不調のときこそがその人の本当の実力。そして、そこからが根性を見せるところだ!
あれ?
精神論的な感じがしてきた・・・。
まあ、いっか。
本書を読んでの結論。
自分の実力を過大視せず、謙虚に、しかし粘り強く、一方で変化には柔軟に対応することが、運を引き寄せる。
そうそう、運の総量は誰もが平等に同じだけではない。
運は、運をつかむための行動をしている人には多く、そうではない人には少ない。
今回、この本に出会えたのは運が良かったかもしれない。