mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

発達障害に気づかない母親たち 星野 仁彦

自分は発達障害なのか?と思わせる本でした。そして、ただただ、気づきと反省に尽きる読書タイムでした。

読んだきっかけは、どこかのブログで紹介されており、非常に興味を引かれたからです。

発達障害に気づかない母親たち

発達障害に気づかない母親たち

 

発達障害、って、子どもに対してのものだと思っていました。

いえ、正確に言うと、大人になってから診断されるものではなく、子ども時代に診断されるものだと思っていました。

 

まず、こちら。

自分が発達障害を抱えることに気づかず、生きづらい思いをしているのは、とりわけ母親です。

ええ~~~~~~!という感じです。

そして、「もしや自分は発達障害!?」と読み進めていくと、「あるある~・・・」でした。

 

本書は、5章構成になっています。

  1章 なんだかうまくいかない母親たち

  2章 女性の発達障害には特徴がある

  3章 家族の関係がこじれるとき

  4章 もっとラクに生きるには

  5章 幸せなお母さんになるために

 

この、目次を見ただけでも、「読んでみなくては!」と思いませんか?

そして、1章のしょっぱなからズバズバきます。

 子どもをどう愛していいかわからない

はい。わかりません。どうすれば子どもに愛情を伝えられるのか。

また、気分が変動しやすっく感情が不安定なうえにストレス耐性が低いため、心配と不安でいっぱいになりやすく、感情のセルフコントロールが苦手という特性があります。 

あれ、私のことを言っていますか?というより、どこかで、見ていましたか??というくらいドンピシャ。そして、その対応方法として、

子どもや夫のことで「カチン」ときたら、何か言葉を発する前に「計画的避難」をするのです。

よし、イラッときたら、トイレに閉じこもろう。でも、あまり長い間閉じこもっていると、「ママは?」とうるさくなるのですが、どうしたら良いのでしょうか。

 

そしてそして、極めつけ。

虐待やネグレクトとは異なり、子どもへの愛情が強いゆえに、極端に子どもを支配して細かなことに口出ししたりするのが「過干渉・過保護」です。日本の母親にはこのタイプが多く、自分の子どもに起きた出来事に、自分が巻き込まれる人が多いのです。

口出しします、私。これか。例として挙げられている母親の態度が、どんぴしゃ私なのですが・・・。自分の不安を子どもにぶつけてしまうのです。

自分の不安を受け止めてほしい子どもからしたら、母親がこんなんだとストレスですよね。色々子どもに対して悪かったと思っています。

 

子どもにとってうれしいのは、lowEE(Expressed Emotion)の両親だそうです。冷静な愛情と、適正な距離をもって対応できるのだそうです。私、典型的なhighEE女です。自分でもわかります。

クールヘッド、ウォームハート。

 

女性の発達障害では、母親になって初めて気付く人も多いらしいです。

家事の優先順位がつけられない、自分の思い通りにならない子どもにイライラする、等々の症状が出るようです。言わずもがな、私にも当てはまります。

じゃあ、どないすればいいんじゃ?ということですが、やはり周囲の理解が大切なようです。特に、夫。

できないことを責めるのではなく、サポートしてあげるのです。夫が発達障害だった場合、妻はサポートしようとするが、妻が発達障害だった場合、夫は仕事やギャンブルに逃げる(要は家に寄り付かなくなる)傾向にあるそうです。

こら!逃げるな!と言いたいですね。そして、本書は、母親向けではありますが、夫にも読んで理解してほしいことがたっくさん書かれていました。

世の中の夫の方々には、自分の妻が「育児ノイローゼ?」とか、「子どもに厳しすぎない?」「子どもに甘すぎない?」という傾向があれば、ぜひ読んでみてほしいです。

 

以下は気になった箇所のメモです。

最後の一つなんて、やばいですよね。子ども自身が虐待やネグレクトされたわけでなくても、ですよ。

『みんなちがって、みんないい』をkey wordに「ま、いっか」と思いながら、幸せな生活を送れるようにしたいです。母親の幸せが、子どもの幸せにつながるのです。

私の幸せってなんだろう・・・・。前から考えているけど答えはまだわかりません。

 

ぶっちゃけ、発達障害の場合は専門医、カウンセラーによるケアが必要だそうですが、私はまだ病院の門をたたけずにいます。ちょっと敷居高いですよね・・・。

 

ちなみに、ACについて言及している記事↓↓

 

読んだ期間:2017年10月13日~10月16日