すべての教育は「洗脳」である 堀江 貴文
完全にタイトル買です。
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: 新書
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本書は5章構成です。
はじめに
第1章 学校は国策「洗脳機関」である
第2章 G人材とL人材
第3章 学びとは「没頭」である
第4章 三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!
第5章 会社はいますぐ辞められる
おわりに
読んでいるうちに、ホリエモン(親しみの意を込めて、堀江さんのことは今後このように記載します)に洗脳されている気がしてきました。
ホリエモンが書くからこそ、説得力のある内容だったり、「それは言いすぎじゃ・・・」と思う内容があったり。どっぷり日本の教育によって洗脳されている私としては、何が正しくて、何が正しくないのかがわからなくなってしまう内容でした。
思考停止、なのでしょうか。
では、特に気になった文章を引用。
なぜ学校は恣意的な常識を人に押し付けようとするのか?その常識によってどんな人間を育てようとしているのか?
一言でいえば、従順な家畜である。
どひゃー。子どもたちが家畜になってしまいます。そしてもちろん、何の疑問も持たずに学校を卒業してきた大人たちも、立派な家畜です。
家畜、とは、企業や社会における上からの命令に従順な働き手のことです。
昔は家畜養成型の教育でうまくいっていました。けど、これからの世の中では家畜は搾取されるばかりです。現に、ブラック企業などによって時間や人生までも搾取されている人が既に多くいますよね。
家畜ではなく人間として人生を楽しむためには、学校教育だけではダメなのでしょう。
むしろ、学校教育が害になる、とすら言っています。
社会を悪しき方向に押し遣るのは、いつでもこうした「雰囲気に飲まれる」人たちなのだ。
ドキッ。私、雰囲気にだいぶ飲まれやすいです。反省反省。雰囲気に飲まれる、ということは、自分で考えたり判断をするということをしていない、ということです。
「禁止」だらけの学校生活
そういえば、学校って、〇〇してはいけません、××はやめましょう、みたいな規則が多かったですね。大学は緩めだとは思いますが、小・中・高校の「校則」って、今考えると「何の意味が?」というのも多いですね。
・上着は紺か黒の目立たない色に限る→なぜか?
・髪の毛を染めてはいけない→非行に走るから?
・制服のスカートはひざ下〇〇cm→ひざ上の方が可愛いのに・・・
覚えているだけでも、こんなものでしょうか。全体的に、学校の体面を守るための決まりが多かったような気もします。
そのきっかけを作るのは、親である。
この文章の前段階として、ホリエモンは「没頭しろ、専門バカになれ」と言っています。それが、自分の力になり、強みになるのです。
そして、子ども時代は没頭できるのが当たり前なのです。しかし、その力をなくしてしまうキッカケが、親、なのです。
特に、母親、なのでしょうね。父親は割と子どものやることを見守っているような気がします(あくまでも、私の周りの人たちからのイメージです)。
大体小言を言うのは母親。母親目線でいくと、「危ないから」「部屋が汚れるから」「人としての常識がないから教えなくちゃ」等々、様々な理由が出てくると思います。特に、子どもに危険が及ぶ場面(「危ないから」)では、子どもの行動を止める必要がありますが、そうでない場合は、やらせ続けてあげるべきなんですね。
子どもは、親からの「ダメ」、学校での「~してはならない」によって、やりたいことを好きなだけやることが悪いことだと学習してしまうのです。
私もあれこれ心配して言ってしまうタイプなので、ぐっと我慢。子どもが楽しく没頭しているときはそっとしておくよう心がけたいと思います。
脳は退屈が嫌いだ。「何も新しいことを考えるな」と命じられると、手持ち無沙汰のあまり、思い出を材料に「不安」「焦り」「嫉妬」といったゴミのような感情ばかり作り出す。逆に、考えるネタをふんだんに与えれば、「楽しい、もっとやりたい」という感情を放出する。
脳を使いこなしていますね。時間があるときにくだらないことを考えてしまう、というのはわかる気がします。新しいこと、考えることをどんどん脳に与えて、脳を良い方向に導いてあげるようにしよう。
他にも、なるほどね、と思うところはたくさんありました。
最近教育についての本を何冊か読みましたが、ざっくり言うと『日本の教育はダメだ!』という主張のものが多かったように思います。そういった主張でないと、本にはならないのでしょうけど。
道徳、プログラミング、英語が導入されることによって、小学校の教育はどうなっていくのでしょう。不安になってきました。
読んだ期間:2018年1月23日
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)
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