mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

マンガで分かる心療内科 ソウ

心療内科領域のことがとっても面白おかしく理解できました。 

もちろん、ごく一部分の知識だとは思いますが、メジャーなとろこがカバーされているのかな、と思います。

マンガで分かる心療内科 コミック 1-15巻セット (YKコミックス)

マンガで分かる心療内科 コミック 1-15巻セット (YKコミックス)

 

以前、こちらの記事↓↓で登場した、ゆうきゆう氏が原作です。

今、自分が精神的に不安定ということもあり、とても心療内科領域に興味があります。

このマンガでは、特にうつ病発達障害の説明のページが多かった気がします。

どちらも知りたかった内容ですし、マンガだから、ビジュアル込の解説であり、字がズラッと並んでいるだけの本よりはすんなり頭に入ってきました。

すなわち、心療内科領域を理解するための導入として最適な本ではないかと思います。

 

絵もきれいだし、必ず混ぜ込まれるギャグも割合面白いと思います。

医学も日々進歩するし、書かれている内容が「それは一昔前のメジャーな理論だ!」ということもあるんですかね。そこまで古いマンガではないので、それはないと信じたい。

 

読んだ期間:2017年9月下旬

わが子が不登校になった日 柊 りん

これは、不登校の子を持つ親、とともに、自身がAC(Adult Children)かも知れないと考える人に向けても書かれている本かと思います。 

わが子が不登校になった日 〜失ったものを取り戻そうとする子どもたち〜

わが子が不登校になった日 〜失ったものを取り戻そうとする子どもたち〜

 

以前も不登校本を読みましたが、今回は図書館で見つけた本です。

前回不登校本記事↓↓

これまで読んだ本とはすこ~し毛色が異なる気がしました。割と多くの本に「あなたは悪くない。間違っていない。」ということが母親向けに発信されているのですが、この本にははっきりと「あなたが原因なんですよ」「あなたが変わらなければならないのですよ」ということが書かれています。

 

まず、子どもが不登校になるのは、全面的に母親が悪、という印象を受ける内容です。ただし、その母親は多かれ少なかれ、ACの気質のある母親です。AC、ご存知でしょうか。

 

メンタルクリニックのHPには、ACについて下記のように説明されています。

幼少の頃からの育った環境や境遇が影響して、大人になっても生き辛さを感じている人達のこと。

なんか、自分に当てはまる気がするんですが・・・。実際、本書の内容は、自分に心当たりのある内容のなんと多かったことか。

読み進めていて、あまりに当たっているので、それ以上読むのが怖くなったくらいです。でも、『親が変わる』ということの、本当の意味を理解することができました。

 

不登校のお子さんがいる、特に母親には、いろんな他の不登校本とともに、必ず読んでほしい本です。

私は図書館で借りたのですが、買おうかな、と悩み中です。

 

読んだ期間:2017年9月末

医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣 宮島 賢也 & うつヌケ 田中 圭一

 自分ってうつ病かしら?と思ったことはありませんか?私はしょっちゅう思います。でもね、これらの本を読むと、「ああ、ただ気分が落ち込んでいるだけなんだな。」とか「メンタルが病んでいるかも知れないけど、うつ病ではなさそう」と思うことができます。

なので、おそらく私はうつ病ではないのでしょう。 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

まず、「うつヌケ」、を読んで、自分はうつ病ではなさそう、とホッとします。

ただ、うつになる素質は持っていると思います。

「うつヌケ」の中では、第13話精神科医ゆうき・ゆうの話、が断然身に染みました。

認知のゆがみ、考え方のクセ、気温差、ネガティブOKなど。ゆうき・ゆう氏は「漫画でわかる心療内科」という漫画の原作の方みたいです。とりあえず、ポチりました。

 

「医者の私が・・・」からは、とにかくうつ病に引きずり込まれないための気持ちの持ち方など、具体的な考え方が書かれており、特に私に印象深かったものを、備忘録として記しておこうと思います。自分に対して、のものもあるし、子育て中の親に向けて、というものもあります。

  • 成功の9ステップ(買おうと思った本)
  • うつになる人は「うつになる考え方」をしています。そして、真面目な人ゆえに、「いい加減」、つまり、ちょうどいい具合に手を抜くことができません。
  • 「やりたくないこと」を「やる」ことに慣れてしまうと、大人になってうつの症状が出ても、その原因に気づかないことがあります。(子どもの頃に親が勝手に決めた習い事を我慢しながら続けていることに触れて。)
  • 親からつねに怒られたり、欠点やマイナス面ばかり指摘されたりしていたら、子どもは自分のことをどう思うでしょうか。たいていの子どもは、自分を否定するようになります。そして、そうした自己否定の考え方が潜在意識にすり込まれていくのです。
  • 結局、人間関係において大切なのは、相手に合わせるといった「やり方」ではなく、自分らしくいられて、自分を信じ、相手を信頼し、尊重する姿勢で接することができるといった、人としての「あり方」です。
  • カウンセリングのスキルに「傾聴」があります。相手の話に耳を傾けることですが、これは、「いい・悪い」の評価をはずすと簡単にできます。
  • 自分が嫌いだと、他人にもやさしくなれない
  • 言葉のナイフは受け止めない
  • あとまわしにできることは、あとまわしにする
  • (自分を)コントロールよりも「自分に素直に」がおすすめです。
  • アファメーション(肯定的自己暗示)

この本は、時々読み返して日常の考え方を修正していく必要があると思いました。 アファメーションも習慣化できれば良いですが、たまに意識づけをしないと、アファメーションという単語すら忘れていそうです。

 

読んだ期間:2017年8月下旬~9月上旬

静かにしなさい、でないと 朝倉 かすみ 他1冊

朝倉かすみさんの本2連発でした。最近知った小説家さんで、以前に離婚小説を探していて行き当たりました。

そして、その離婚小説が面白かったので、他の小説も読んでみた、というところです。

この本は、「アイタタタタ」という方々がたくさん登場されます。短編集で、それぞれの主人公が「イタイ」わけですが、読んでいて気持ちが良いような、なんかモヤモヤして気持ちが悪いような。私もイタイ人たちの仲間入りしていたらどうしよう!?なんて他人の目を気にするのは、自由に生きられない第一歩ですね。

主人公以外の心の動きが全く描かれていないので、周りの登場人物の気持ちなどが知りたいところです。

でも、実生活でこんな人たちが周りにいると、大変そうだなあ、なんて思いました。

 

ほかに誰がいる (幻冬舎文庫)

ほかに誰がいる (幻冬舎文庫)

 

 「・・・」というのが、素直な感想でしょうか。

なんとも言えない独特のワールドです。あまりこのような世界観は好きではないので、なんか読んでいて疲れました。なんだかんだで最後まで読みましたが。

 

いろんなワールドがあるんですね。

どのお話の主人公にも、私はなれない気がします。

 

 読んだ日:2017年9月中旬

その「1錠」が脳をダメにする 宇多川 久美子

タイトル買いです。1年以上前の新書でも、書店で平積みしてあると、つい買ってみたくなるものですね 。書店の作戦でしょうか??? 

感想としては、健康・美容に興味のある人なら割と知っている内容&極端な話も多いなあ、です。もちろん、嘘が書いてあるわけではありません。

ただ、この本をご高齢の方が読み、受け取り方を間違え、自己判断で処方薬の服用を中止した場合のデメリットを考えると、あまり世に広まってほしくない気もします。

(一応、薬業界に所属しております身から申し上げると、ですが。)

 

薬と毒は裏表、あるいは、紙一重など、いろんな言われ方しますが、そうなんですよ。要は、使い方が大事だと思うんです。

こんなことはこれまで、誰しもが訴えてきていることです。薬=悪、ではないですよ。

薬で助かる命も多くありますよね。

 

この本で扱われている薬たちが処方されたとき、「こんな危険もあるなあ」と思いだし、その危険性について不安があれば医師に相談することができるとするならば、それがこの本の正しい使い方だと、思います。

この本で扱われている薬たち=絶対に飲んではいけない、と、短絡的な考えをしないで欲しいです。

 

ちなみに、私は薬に対しては半信半疑、というところです。

 

読んだ期間:2017年8月21日~22日

とにかくうちに帰ります 津村 記久子

以前読んだ短編集の中の、一番さくさく読めた(=おもしろかった)作家さんの、短編集です。

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)

 

以前のブログ↓↓


一つめのお話『職場の作法』は、「そういうものだろ、仕事っていうのは」に載っているお話です。

ですから、もう二つのお話についての感想を少々。

『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』と言うお話。フィギアスケートのマイナーな選手を応援するお話です。

熱烈なファンの話、ということではなく、何となく気に入った選手の動向を追いかけつつ過ごすアラサー女子の話です。

職場が、『職場の作法』を同じところで、同じ面子が登場します。

こういう、つながりのある短編集って、私は大好きです。同じ場面をいろんな人の視点から考える感じ。

色んな人がいるのね~、と気づかせてくれます。

 

そして、もう一つは『とにかくうちに帰ります』

台風だろうが、大雨だろうが、とにかくうちに帰りたいのです(笑)

内容は「あるある」。会社で働く多くの(真面目な)人が陥るであろう状況です。

私も、きっとこの主人公と同じような行動をするだろうな、と共感。

何人かの気持ちが描かれているのですが、全ての人に共感。

 

どうしてでしょうね?合理的に考えれば、会社に居残るのが一番ダメージが少ない、とわかるときでも、一刻も早く我が家に帰りたいのです。我が家に帰って、「ホッ」としたいのです。

これが、人間の本能なのかも知れませんね。

 

読んだ期間:2017年8月18日

幸福な日々があります 朝倉 かすみ

離婚小説を読みたくて、色々検索した結果見つけたうちの1冊です。 

幸福な日々があります (集英社文庫)

幸福な日々があります (集英社文庫)

 

森子(しんこ)とモーちゃんのお話です。

モーちゃん、は世にいる一般的な男性に思えますが、森子は独特の雰囲気を醸し出している女性でした。

結婚したばかりの森子36歳と離婚のための別居を始めた森子46歳のお話が交互に展開されていきます。

 

何だか、自分が離婚しても、うまくやっていけそうな気にさせてくれるお話でした。

 

朝倉かすみさんの他の小説を読んだことがありませんが、何となく世界観が好きな気がします。

他の小説も読んでみよう。

 

読んだ日:2017年8月19日