mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

2週間で人生を取り戻す!勝間式汚部屋脱出プログラム

 やせた!収入up!恋人get!幸せ度2割増し!

に惹かれたわけではありません。

ミニマリスト、とは少し違います。

表紙帯の写真では、かな~り散らかっている部屋が紹介されていますが、これは勝間さんの部屋なのでしょうか・・・?

信じられません。

そして、afterとして物が少なく、ピカピカのフローリングの部屋になっています。

これは、インパクトはあります。

 

私の部屋ははっきり言って、汚部屋ではないと思います。

しかし、何だか物が雑然としているのです。

何か片付けのヒントがあれば、と思い読みました。

 

勝間さん、と言えば、少し前までTVでもよく見かけました。

シングルマザーで仕事をするとなると、かなり忙しく、家事も後回しだったのだろうな、と思います。

本を読む限りでは、アウトソーシングしている感じでもありませんでした。

 

面白かったのは、ロジカルクッキング、ロジカル家事、という単語です。

ロジカルシンキング、から派生した言葉でしょうか。

ただ、ロジカルクッキングの一例として書かれていた「塩分」ですが、ぱぱっと計算して料理に反映できるのは、頭の良い人でなければ無理じゃなかろうか、と思いました。

私は無理なので、毎度毎度CookPadにお世話になりたいと思います。

 

また、ブラーバというアイテムも欲しくなりました。

 自動で雑巾がけをしてくれるロボです。

ルンバといい、iRobotは働く女性の味方ですね。ただ、私の部屋には置くスペースがないので、買わないでしょう・・・

 あとは、マイコン鍋。

パナソニック 電気圧力鍋 マイコン式 3.7L ノーブルシャンパン SR-P37-N

パナソニック 電気圧力鍋 マイコン式 3.7L ノーブルシャンパン SR-P37-N

 

 これは、以前よりワーママ雑誌などで紹介されるたびに「欲しいな~」と思っているのですが、主人の「またそんなの買って」という表情が思い浮かび、買えずにいます。

でも、そもそも私はあまり料理をしないので、これも買わないでしょう・・・。

(何で欲しいねん)

 

とまあ、あまり「汚部屋脱出」とは直接関係はないところでとても興味深く読みました。

片付けのヒント、は私は得られませんでしたが、断捨離へのモチベーションupにはなりました。

 

読んだ期間:2016年7月8日~2016年7月9日

自分の時間 アーノルド・ベネット

時間を征する者が人生の成功をつかむ!

佐藤優氏推薦!! 

自分の時間 (単行本)

自分の時間 (単行本)

 
もう少し時間ができたら・・・と思っていないか

時間、は誰にでも平等に与えられる一方、誰に対しても限定1日24時間。

『時間が増える』ことはないのです。 

だからこそ、時間の使い方が大事なのです。

 

わかっているようでわかっていなかった事実をドンッと突きつけられます。

 

何を焦っているのか

普段の日中の仕事をこなすだけでは満足できない人がいます。

仕事に加えて何かをするように努めれば、不満が少なくなるのではないか、と。

この、仕事以外に何かをやりたい、という欲求は、ある程度精神的に成熟した人たちに共通するそうです。

この欲求を満たさなければ、やらなければならないのにやっていない、という焦りの感情が生じます。

すると、心の平安がいつまでも得られない、という悪い方向へ行ってしまいます。

すなわち、自分で生んだ欲求に対して焦りを感じてしまうのです。

 

だからといって、この焦りが悪い、ということではありません。

この焦りにどう対処していくか、というのが主題です。

 
スケジュール表で時間はつくれない

これだ!というスケジュール表を書き上げることができれば、理想的な生き方ができる、ということはありません。

やりたいこと、やらなければならないと思っていることを『やる』ことが大事なのです。

自分の中の不安や不満に対して答えてあげることが必要なのです。

とにかく、『やる』のです。

 

新たな時間を開拓する

自分の1日をじっくり検討し、時間を有効に使いましょう、と書かれています。

通勤時の、家から駅までの道、どのようなことをしていますか?

ぼーっと歩いていませんか?それは無駄な時間です。

頭の回転を止めてはいけません。

ここですべきことは、頭の働き具合をためしてみることです!

すなわち、何かを集中して考えてみるのです。

「昨日の自分はやりたいことをやったか?」「以前読んだ本の内容について」など、テーマは何でも良いと思います。

 

私もやってみました。が、びっくりするほど集中できません。

色んな看板、人、車、自転車、ほかの気がかりなこと、などに思考がとんでしまいます。

そうか、自分には集中する力が備わっていないんだ、と思い知らされます。

 

でも、『集中』というのは、訓練でできるようになるそうです。

朝一番で『集中』することで、脳を刺激し、活性化しましょう。

 

そのほかの時間も、ぼーっとするのではなく、思考に集中したいと思います。

本書にも書かれていますが、これは「タダ」で「どうぐがいらず」、「どこでもできる」のです。

 

夕方6時にあなたはまだ疲れていない 

ええっ!まさか!そんなはずは!!!

と思いましたね。 だって、仕事を終えて子供たちのお迎えに行くのが夕方6時頃。

口癖は「あ~、疲れた」です。あまりに言うので、まだ5歳の子からでさえ「ママ、、また言ってるよ」と言われる始末です。

でも、本当に疲労感が半端ないのです・・・。

 

はっ!そうか!思い込んでいるだけなのか!と思うようにします。

でも、確かに、楽しみにしていること(飲み会など)があるとき、そのことを考えるだけでその日一日は光り輝き、より活気に満ちてくるのです。

やはり、私は6時に疲れているわけではないみたいです。

 

思いと行動との「落差」に気づいているか?

学ぶべきことは何か、それは、「己自身を学ぶ」のである。

著者によると、

 心正しき平均的な現代人の生活に何よりも欠けているのは、内省的気分である

内省的気分、すなわち、自分のことを振り返って考えることです。

実際に幸福を手に入れた人たちは、

幸福とは肉体的、精神的快楽を得ることにあるのではなく、理性を豊かにし、自らの生活信条にかなった生き方をするところにある 

と悟っているそうです。

自分の行動が自分の生活信条と一致していない人生というのは、無意味な人生だ 

自分の生活信条、って何でしょう。

私の生活信条など、ないに等しいです。

これも、考えるべき事項ですね。

 

もっとも効果的な読書法

生活を豊かにするために、読書を勧めています。

これには大賛成。同意します。

ただし、特に「詩」を読むことを推奨しています。

私は、こちらにはあまり同意できないです。

というか、「詩」には何か抵抗感があります。読みなれていないだけかも知れませんが。

 

計画の奴隷になっていはいけない

やばい、ばれています。

1日1冊、という安易な目標にしばられつつある私です。

そして、対処法はもっと実現可能な計画を立て直すこと、らしいです。

確かに、1日1冊、という目標にひきずられ、じっくりと本を読めないときがあります。それは、とても時間が無駄だと思います。

 

よし、1日1冊は中止!と安易に目標を取り下げるのもどうかと思うのですよね。

あれ、目標と計画は違うのかな?違うか。まあ、どちらにせよ、「1日1冊」が自分を苦しめており、幸福な生活から遠ざかっています。

目標は目標として、それに縛られない生活にしていきたいと思います。

 

読んだ期間:2016年7月5日~2016年7月6日

Forbes JAPAN No.24

Forbes JAPANは創刊から毎月読んでいます。

これは、だいぶ前の号です。

はい、実はPRESIDENTとForbesを定期購読していますが、「読み」が若干追いついていません(汗)

私はスミからスミまで読んでしまうタイプ(もったいないと思っちゃう)なので、1冊読むのにそこそこ時間がかかります。

文庫本サイズなら電車でも読めるのですが、雑誌となると満員電車で開くのはツライです。

読み方のスキルもあげられるよう頑張ろう。

特に、雑誌なんかは興味のある記事、必要と思える記事だけ読めば、スピードは格段にあがるはずです。

 

さて、本号のテーマは「億万長者の謎55」ということで、世界のビリオネアが紹介されています。

 

富豪が選んだ美しき女性たち 

合同創業者、モデル、女優、恋愛小説家などなど、あまり専業主婦はいないみたいです。

みなさん、笑顔がステキ☆

しかし、見開き1ページのこの企画、何が目的だったのかよくわかりません。

もっと詳しく彼女らが何をやっているのかを知りたかったです。

願わくば、彼女らに惹かれた富豪たちの理由も。

 

世界のビリオネアランキング 

やはりランクインするのは、IT系だったり、超有名企業のCEOだったり。

資産もケタ違いですね。

何に使うのか、相続時などはどうするのかetc しょうもないオバチャン的思考がムクムクと湧き上がります。

 

2016 JAPAN RICHEST TOP50 

そして、日本人のランキングはというと・・・

どど~んと、不動のトップ3。

柳井氏、孫氏、佐治氏。

面白みのないランキングとも言えますね。

誰か、柳井氏、孫氏を軽く上回るような人物が現れないものでしょうか。

 

日本の給与ランキング 

このようなランキングには「○○ホールディングスがよくランクインします。

大体、ホールディングスって、平均年齢高めだったりします。

そうすりゃ年功序列の会社では、給与も高くなりますもんね。

このランキングでは平均年齢までばっちり公開。

そこで驚いたのが、平均給与ランキング第1位の「M&Aキャピタルパートナーズ」の平均勤続年数。

2.9年。

みじか!

その分平均年齢も30.5歳と若め。バリバリと働くだけ働いて、また転職するのでしょうか。

対して、4位の野村ホールディングスは平均勤続年数3.3年、平均年齢42.1歳。

ある程度子会社で経験を積んだ人が異動になる感じなのでしょうか。

そして、このTOP50で最も平均勤続年数が長かったのが、東京放送ホールディングスの24.9年。

待遇が良いのでしょうか、それとも、年収に惹かれて皆さん退職、転職をしないのでしょうか。

何か理由はありそうですが、私には今のところ見当もつきません。

こういったランキングのカラクリがわかるように勉強したいと思います。

 

他にもビリオネアにまつわる面白い記事がありました。

Forbesはもうしばらく定期購読しようと思います。

 

読んだ期間:2016年7月3日

「大発見」の思考法 山中 伸弥、益川 敏英

 お二人ともノーベル賞受賞者です。

「大発見」の思考法 (文春新書)

「大発見」の思考法 (文春新書)

 

 以前、山中教授と稲盛氏の対談を読みました。

その時のブログがこちら↓↓

 

このお二人の対談から、私はとても刺激を受けました。

同じように、山中教授と益川教授のこの対談からも、とても刺激を受けました。

私がまだ研究職だったころに読みたかった2冊です。

 

お二人の対談からわかったことは、お二人とも「結果を面白がる」ことです。

これは、山中教授と稲盛氏の対談からも読み取れたことです。

研究者として、「なぜこうなるのか?」「なぜこうならないのか?」という疑問を持つことは非常に重要なことです。

疑問点がなければ、研究など進みやしません。

その意味では、本当に私は研究に向いていなかったと思います。

なぜなら、結果をそのまま受け入れてしまい、思考が発展しないからです。

「実験」は好きだけど、「研究」には適性がなかった。

残念なことです。

 

思考がとぶ

益川教授は、考え事をするときには京都の町をぐるぐる歩き回っていたそうです。

構想を練るようなときは静かすぎると集中できないので、外を歩き回るそうです。

その方が、『思考がとぶ』のだそうです。

これ、何となくわかりませんか?

例えば、何かを集中してやりたいときは、意外とカフェなどのざわざわしている場所の方が良かったりします。

読書も、電車の中の方が集中して読み進められることもあります。

どういう理屈なのでしょうね。いつか知りたいです。脳科学の本に書いてあるのでしょうか?

 

プレゼン術

山中教授は、アメリカ留学時代にプレゼンの技術を学んだそうです。

やはり、自分の成果を正しく、興味を持ってもらえるように説明することは非常に大切なことなのですね。

アメリカでは、大学の授業でプレゼンや論文作成の技術を教えてくれるそうです。

まあ、私が大学生の頃にそのような授業があったとしても、おそらく必修科目ではない限りとらなかったでしょうが・・・。(意志の低さが見えます)

私の中では、スティーブ・ジョブズのプレゼン以降、プレゼン技術の大切さがよりクローズアップされている気がします。

アメリカでは、自分をどのようにアピールすれば良いのかを、テクニックとして学ぶ場があるのです。

日本では、せいぜい志の高いビジネスパーソン対象のセミナーなどしかないのではないでしょうか(調べていないので、大学などで有名な講義があったら、申し訳ありません)

もう少し自己アピールのためのテクニックを、早い段階で身につけさせるべきですね。

 

私自身の体験としても、就職活動で初めて自己PRをしたり。

今思えば、ひどいことを言っていたんでしょうね(笑)今でも自己PRは苦手ですが。

ひとまず、対談中に山中教授が紹介したプレゼンテクニックを。

  • 文字ばかりのスライドは作らない
  • 読めないサイズの文字は使わない
  • プレゼン中にポインターをグルグル回さない
  • 発表の目的をはっきりとする
  • 言わないことは書かない

当たり前と言えば、当たり前のような気もしますが・・・。

私としては、「文字ばかり」のスライドを「ポインターをグルグル回して説明する」のをやめようと思いました。

 

プルシナー

山中教授と益川教授の研究分野は、「科学系」というところ以外共通点はないように思います。

対談中に、益川教授から「生物化学の天才といえば誰を連想するか」と問われた山中教授が「プルシナーですね」と答えます。

そこで、益川教授が「クロイツフェルト・ヤコブ病の原因となるプリオンを発見してノーベル賞を受賞した研究者ですね」とコメントをされます。

私は、恥ずかしながらノーベル賞を受賞したような偉大な研究者すらも名前から連想できませんでした。(プルシナーって誰やねん、レベルです)

山中教授も、益川教授の研究に関連する事項をよくご存知でした。

(対談のために多少勉強はされたのかも知れませんが。)

やはり、分野が違えどいろいろなことを知っているお二人からは、凡人とは違う何かを感じます。

 

常に考えている

お二人は、常に考えています。

研究テーマに沿って、興味のあることに従って、常に何かを思考されているようです。

そして、ふとした瞬間に「あっ!」とひらめくのです。だいたい、偉大な発見などをしている方は、研究室や机上の理論展開ではなく、日常のふとした瞬間にひらめいているようですね。

それは、やはり常に「考えている」からだと思います。

私は、何かを考えているだろうか、と思うと、隠れたくなるくらい何も考えていない自分が恥ずかしいです。

今は研究を離れた、とはいっても、業務上考えるべきことはたっくさんあります。

「仕事とプライベートは切り離す」というのは、人生を楽しく過ごすには大事なことだと思います。しかし、もう一歩進んで、プライベート中も考えていたいほど仕事に没頭できれば、人生もっと楽しいだろうな、と思いました。

 

 

このような素晴らしい対談の本が、中古とはいえ1円で売られているのは少し残念な気もします。

その分、多くの人に読んでもらえるから良いのかも知れませんが。

 

読んだ期間:2016年7月2日~2016年7月3日

人間を磨く 田坂 広志

副題:人間関係が好転する「こころの技法」

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)

 

本書は9章構成でできています。

(第X章 XXXXXXXXXXXX というような区分けはされていないため、下記のように示します)

1. 人間関係が好転する「こころの技法」

2. 第一の「こころの技法」

3. 第二の「こころの技法」

4. 第三の「こころの技法」

5. 第四の「こころの技法」

6. 第五の「こころの技法」

7. 第六の「こころの技法」

8. 第七の「こころの技法」

9. 「人間を磨く」ことの真の意味

 

最近、仕事上の人間関係で少し疲れていたためか、ふと目に止まりました。

とても攻撃してくる人がいます。

おそらく、自分は「攻撃している」という自覚はしていないと思います。

「じゃあ、やめて、って言えばいいのではないか?」というアドバイスが意味のないことは、明らかでしょう。

それで、この人を何とかやり過ごす、自分のストレスをかけずに対応する術、あるいはヒントがないかと読んでみました。

 

「嫌いな人とはこういう心で付き合えば良い」「他人から好かれる人はこのような心である」というようなことが、丁寧に説明されていました。

ためになった部分も多かったです。前述の、攻撃してくる人に対しても、接し方のヒントをもらった気がします。

詳細は本書を参考にしていただきたいと思いますが、著者が述べる「七つのこころの技法」を簡単にご紹介します。

 

第一の「こころの技法」 心の中で自分の非を認める

 非を改める、のではなく、『認める』ことが大事。

人間関係においては、言葉以外のメッセージが言葉以上に多くのことを伝える。

よって、心の中で自分の非を認めるだけで相手に伝わり、人間関係が好転する。

 

言葉以外のメッセージ > 言葉

これ、よくわかります。

うわべだけで「申し訳ありませんでした」って言っても、大体態度や雰囲気から、アイツ絶対悪いと思っていないな、ということを感じる時がありますもんね。

「こころから」認める、というのが大事です。

 

第二の「こころの技法」 自分から声をかけ、目を合わせる

誰かと人間関係でぶつかったとき、「後味の悪さ」を感じませんか?

それは、深層意識では、自分に対する嫌悪感、すなわち「自己嫌悪」と、相手に対する不安感、すなわち「他者不安」が動いていることが理由だそうです。

自分から声をかける、目を合わせる、というのは自分と相手の自己嫌悪と他者不安を解消し、つながりを深化させることにつながるそうです。

言い争った後などは自分から声をかけづらいですが、頑張って「おう!」くらいは言ってみるべきですね。

 

第三の「こころの技法」 心の中の「小さなエゴ」を見つめる

 小さなエゴ、とは、「自分は悪くない!」「自分はこのままでいいんだ!」という感情であり、これが自分の非を認められないことにつながる。

一方、大きなエゴ、とは、「いまの自分を変え、さらに成長したい!」という思い。

大きなエゴに従って行動する人からは「謙虚さ」が伝わってきます。

小さなエゴに従って行動する人からは「傲慢さ」が伝わってきます。

どちらが人間関係に良い影響を与えるか、明らかですね。

 

第四の「こころの技法」 その相手を好きになろうと思う

人の「好き嫌い」は、実は変えがたい感情的なものではなく、努力次第で変えられる「意志の問題」だそうです。

嫌いな人間を見つめるための視点があげられていました。

・本来『欠点』は存在せず、『個性』だけが存在する

・嫌いな人は実は自分に似ている

・共感とは、相手の姿が自分の姿に思えること

などなど。

私は、欠点ではなく個性、という点が印象的でした。

全ては「個性」と思えれば、嫌いな人も、好き、とまではいかなくとも、理解できるようになりそうです。 

 

第五の「こころの技法」 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす

 人間には、心が動くと身(身体的行為)が動くという性質と、身が動くと心が動くという性質が備わっているそうです。

すなわち、相手のことを「嫌いだ」と言っていると、その感情が増幅されます。

心の中で相手をほめてください。

それだけで嫌悪感がなくなっていきます。

では、私も・・・

  XXさんは仕事が速い。言いたいことを言える、素晴らしい人間だ。むにゃむにゃ・・・。

 

第六の「こころの技法」 別れても心の関係を絶たない

別れてもたまには会う、とか、LINEだけは続ける、というような話ではありません。

「和解」の余地を残せるしなやかな心を持ちなさい、ということです。

『人貧乏』という言葉があるそうです。

なぜかその人の周りから人が離れていく・・・

そうならないための大切な心構えとして、「関係を絶たぬこと」「和解の余地を残すこと」を意識しなさい、ということです。

 

 

第七の「こころの技法」 その出会いの意味を深く考える

 人生においては、何か意味があって人と出会い、問題が起こるのです。

「なぜこの人と出会ったのだろうか?」と問いかけることにより、『人生の解釈力』をつけ、人、問題と正対しましょう。

そうすると、おのずと不幸な出会い(嫌いな人との出会い)にも意味を見いだせるでしょう。

意味を見いだせれば、問題は解決したようなものですね。

 

 

全体的に、私にはレベルが高い話だったと思います。

田坂氏の記事は雑誌PRESIDENTでよく読んでいますが、著書を読んだのは初めてでした。

一つだけ好きになれなかったのは、ところどころで「・・・・と疑問を持つ読者がいるだろう」という流れで話をつなげていたところです。

私は一つも疑問を持ちませんでした。

「では、・・・の場合はどうすればよいのか」等、普通に話を続けてほしかったです。

単なる好みの問題ですが。

 

 読んだ期間:2016年6月27日~2016年6月28日

賢く生きるより辛抱強いバカになれ 稲盛和夫x山中伸弥

著者のお二人を紹介する必要はないかと思いますが、

京セラ創業者の稲盛和夫氏とiPS細胞でノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授の対談です。

京都賞設立30周年を記念しての対談、ということです。

賢く生きるより、辛抱強いバカになれ

賢く生きるより、辛抱強いバカになれ

 

本書は8章構成になっています。

序章 京都賞受賞から4年後の再会

第1章  原点は父親の工場

第2章  挫折と回り道を繰り返した人生

第3章  ありったけを捧げる覚悟

第4章  高い頂を目指す力

第5章  真のリーダーとは

第6章  熾烈な国際競争を勝ち抜く情熱

終章 科学の進歩は人を幸せにするか?

 

京都賞とは>

お二人の生い立ちなども知ることができ、スイスイと読み進めることができました。

さて、京都賞をご存知でしょうか。

実は、私は知りませんでした。京都出身にも関わらず・・・(恥)。

京都賞HP↓↓

京都にいる間に、知っていれば見に行くことができたかも知れないし、

その時期の過ごし方が変わったかも知れない。

ま、20年近く前の話ですが。

 

山中伸弥教授>

山中教授ですが、元々整形外科医であったが、あまりウデの方はよろしくなかった、というのは有名な話かと思います。

そこで、自分の適性を見極めて基礎研究の方へ針路を変えたのが良かったのですね。

私も元研究者として、読んでいて共感できる箇所が多かったです。

山中教授は研究テーマが興味の赴くままにコロコロ変わったみたいです。

研究者というものは、いったんテーマを決めると、理想的な結果を思い描き実験系を組み立てます。

ですから、思い描いた結果と異なる結果が出た場合は、その実験は「失敗」あるいは「仮説が間違っていた」と思考する傾向があると思います。

山中教授や、他の画期的な発見をした研究者の方々は、結果を「結果」としてとらえ、柔軟に思考されています。

その辺で差が出てくるのですね。私は柔軟な思考はできないタイプで、研究者としては三流だったと思います。実験技術が飛びぬけて素晴らしかったわけでもないので、私も方向転換(研究ではない部門へ異動)したのは、ある意味ベターだったのかも知れません。

さて、この対談で印象に残った山中教授の言葉です。

 一歩一歩、地道な努力の積み重ねでしかないというのは、非常によくわかります。私にも研究の支えとなっている言葉があって、それはグラッドストーン研究所に留学していたとき、ロバート・メーリー所長(当時)から教えられた「VW」という言葉なんです。

V・・・Vision

W・・・Work hard

目的を明確にして、一生懸命に努力する、ということらしいです。

Vision、なかなか持てないですね。私はWの方はできる自信がありますが、Vが難しいです。

今の仕事も、Vを明確にして頑張りたいと思います。

 

稲盛和夫氏>

色々心に響く言葉はありましたが、働いている身として最も印象深かったのは、

不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい。少なくともやるべきことに没頭している間は、不平不満といった雑念や妄想、ネガティブな思いは消えています。そういう混じりけのない、澄み切った心でやる仕事には、必ず結果がついてくるものです。

運不運を忘れるほど仕事に熱中・・・できていません!

 

稲盛氏のオフィシャルサイトがありました↓↓

京セラのHPの一部のようです。

読んでためになることがいろいろ書かれています。

今更稲盛氏のあれこれ語るのもアレなので、このへんでやめておきます。

 

本書では、山中教授が研究所を運営する上で苦労していることや、特許関連の事情なども話されており、とても面白かったです。

 

読んだ期間:2016年6月24日~25日

井上雄彦100+1 人生を変える信念の言葉 中村トオル

 わたくし、スラムダンク世代です。 

井上雄彦100+1 人生を変える信念の言葉

井上雄彦100+1 人生を変える信念の言葉

 

 スラムダンクバガボンド、リアル、井上氏の発言やtwitterから、「信念の言葉」を抜き出し、中村氏の解釈とともに紹介されています。

どれもこれも良い言葉だと思います。心に響く。

特に、スラムダンクなどは、「本当に高校生がこんなことを言うだろうか!?」と思うくらい深みのある言葉が並んでいます。

もちろん、バガボンド、リアル、井上氏自身の発言からも、とても素敵な言葉がたくさん。

 

まずは、スラムダンクバガボンド、リアルを読み、井上氏のフォロワーになりたくなりますね(Twitterやってないけど・・・)。

 

ということで、amazonで価格を調べてみました。

スラムダンク全巻セット→amazonで13,057円・・・。中古品となると、さすがにコンディションが「可」しかつかない。

まあ、昔の作品だしね。できれば新刊セットで欲しいが、お小遣い月20,000円の身には、高い・・・。

では、バガボンドは??

あれ、スラムダンクより安くて、コンディションも「良」な中古本が・・・。

買っちゃおっかな~・・・

ではでは、リアルは?

おお、最安1,280円!ということで、最安ではないけど、中古本の中でコンディションが「非常に良い」をポチッとしてしまいました・・・。

スラムダンクバガボンドは後日にまわします)

今週末が楽しみじゃ~

 

ところで、著者の「中村トオル」という名前、どうですか?

私は、バチスタの白鳥さんを思い浮かべました。

あるいは、あぶデカの町田クン。

うわあ、あぶデカ見たい・・・。

話がそれましたが、「仲村トオル」さんではなく、「中村トオル」さんです。

本書の著者プロフィールによると、高知県出身のライターさんのようです。

ネットで情報調べてみましたが、調べようと思うと勝手に「仲村トオル」に変換されちゃって、ろくに調べることができませんでした。

 

私は、ビジネス書や新書などは、「また読みたい!」と思ったもの以外は古本屋に売るのですが、これは「また読みたい!」に入った本です。

 

最後に、最も気に入った言葉。

僕はもういい人生だと思ってますよ すでに

いま死んだとしてもね

プロフェッショナル仕事の流儀(NHK)で井上氏が述べた言葉だそうです。

私もこんなことが言える生き方をしたい。

読んだ期間:2016年6月20日~2016年6月21日