娘が不登校になりました。 小林 薫
不登校マンガ第4弾です。
娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)
- 作者: 小林薫
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: Kindle版
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中学二年生の娘さんの不登校の事例です。
母親目線です。(父親目線の事例にもあたってみたいですが、なかなか体験談のようなものはなく・・・)
この娘さんの場合は、部活の顧問であり担任の先生がきっかけとなっているようです。
やっぱり、担任って大事ですね。
大人同士、子ども同士で合う合わないがあるのですから、子どもと大人で合う合わないがあるのは当たり前なのでしょう。
子ども同士で合わない場合は、距離をおいたりすれば良いですが、子どもvs大人だと、子ども同士のようにはいかないことも多いと思います。
だから、担任と相性が悪かった場合は親のフォローが大事になってくるのかも知れません。
「気にしなくていいよ」「そういうときもあるよ」「適当に受け流しておけば?」等々。でも、それができないから、不登校になるほど悩むお子さん。どんな言葉をかければ正解かはわかりませんが、『あなたは悪くない。間違っていない。』『担任と折り合いが悪くても、それはあなたの責任ではない。そういうこともある』というメッセージを常に出していくべきだと思いました。
担任との相性が良い場合でも、何かのキッカケで関係が崩壊することだってあります。当たり前のことなのでしょうが、親は子どもが何歳になっても見守って、サポートしないといけませんね。
このマンガでは、公立中学校から私立中高一貫校への編入、フリースクール、専門学校と、中学生の不登校のご両親には参考になるようなシーンも多くありました。
我が家の小学生の娘にはまだ関係がない話ですが、いつかは成長するもの。このまま学校に行かなかった場合、フリースクール以外の選択肢を、私は今知りません。1年生で壁にぶつかり、その壁を壊せなかった場合は、周り道しないといけませんよね。その周り道、色々調べておこうと思います。
学校に行かないのであれば、学校に行かない生活、そこから大人になって生きていける道筋の選択肢を多く用意するのは、子どもではなく親の役割だと思います。
読んだ日:2017年12月17日
娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)
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不登校マンガ第1弾↓↓
不登校マンガ第2弾↓↓
不登校マンガ第3弾↓↓
娘が学校に行きません 野原 広子
不登校マンガ第3弾。
小学校5年生の不登校で、母親目線で描かれています。
198日目に不登校を克服した娘さんとお母さんの記録です。
この方の場合、校長先生、保健室の先生、小児科の先生が大きな力となっているように思いました。
あとは、お友達パワーですね。小5ともなると、それまでに築き上げたお友達関係があるわけですが、その関係が良好であればお友達がひっぱってくれるシーンも多いみたいです。
いくつか、マンガに出てくる方の言葉で、印象的だったものを残したいと思います。
①心療内科の医師の言葉
その人のイライラはその人のイライラなの。トモちゃん(不登校をしてい娘さん)が受け取らなくていいの。
受け取らないかくごができたら学校行っていいよ。
これは、誰とでも仲良くできてしまうお子さんに対しての言葉です。他人のイライラまで受け取って、自分のキャパがオーバーし、ダウンしてしまうお子さんもいるようです。
子どもだけではなく、大人にも当てはまる言葉だなあ、と思います。
親としても、子どものイライラは子どものイライラとして、受け取ってしまってはいけない。
結果としては、この診療内科の受診は娘さんに対してはあまり良い結果をもたらさなかったようですが、医師の言葉はとても大事だと思いました。
②校長先生の言葉
教室への復帰目標ですが、6年生までに復帰ということで進めましょう。
娘さんの保健室登校が始まった、不登校開始67日目(2学期始まった頃)の校長先生との面談(校長先生がお母さんのカウンセリングをするシーン)で、校長先生が言った言葉です。
保健室登校が始まったお母さんは「(教室復帰は)来週くらいかな?」と考えていたところに、この言葉です。
不登校のお子さんの教室復帰を、いかにゆったりと慎重に進めなければならないのかがよくわかるシーンですね。
お母さんはパニくってしまいますが、さらに校長先生の話は続きます。
牛が自分から水を飲みたいと思わなきゃ、水は飲まないんです。
結局、本人が「行きたい!」と思わなければ、行けないのです。
どこかのカウンセラーの先生が言っていました。
「子どもが不登校になったとき、親は、学校に行けない理由を探します。でも、学校に行きたい理由を探さないと、学校へは行けません」
その通りですね。子どもが、公園や遊園地などをなぜ行きたがるのか?楽しいからです。「学校に行くと、こんな楽しいことがある。」「学校に行くと、あんなことができる(ようになる)。」など、子どもが行きたくなる理由を探すことが大事です。
でもね、早く学校に行ってほしい親にとっては、ゆっくり対応することは非常にもどかしいものです。とにかく、急かさないように、急がないように、ぐっと我慢するだけです。
お母さんは笑って見ているだけでいいんです。
難しいんだよ、これが・・・、って感じです。
③小児科の医師の言葉
長い人生だもの。カベにぶつかることだってあるよね。
でもね、カベにぶつかってたおれても、またのりこえればいいんです。
不登校の子どもたちは、他の人たちより、少し早くカベにぶつかっちゃったんですね。これを乗り越えれば、今までよりも強くなれる。親の援助がある間にカベにぶつかったということは、ある意味幸せなのかも知れません。(乗り越えられれば・・・)
信頼できるプロの言う事を信じ、任せること、親はただ見守って子どもを休ませてあげる場所を作ること、それが大事。
このマンガ、不登校気味、不登校始まりたてのお子さんのご両親が読むと、非常に参考になるし、心の支えになるかと思います。
しかし、不登校歴が長くなっているお子さんのご両親にとっては、「うまくいって良かったね。何故うちの子は・・・」という感じで、少し悲しくなってしまうかも知れません。
読んだ日:2017年12月16日
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不登校マンガ第1弾↓↓
不登校マンガ第2弾↓↓
学校に行かなくなった日 琴葉 とこ
不登校マンガ第2弾です。
これは、子ども目線の本です。
小学校4年生から中学校3年生まで不登校だった著者のお話です。
この方の場合は、対人関係および父親との関係が不登校の原因になっているようです。
※不登校の子どもは、そのときには原因をはっきりと言う事はできません。本人もよくわからない「恐怖感」に襲われているようです。そういう子たちに対して「何で行けないの?」「何が嫌なの?」は無意味な問いかけです。
この方のお母さんは、あまり口も出さず、やりたいことができるように見守ってあげていたようです。この行動って、実際子どもが不登校になった場合、非常に難しいことだと思います。
子どもが学校に行かなくなったとき、「ゆっくり休みなさい」と、数日なら心穏やかにも言う事ができるかも知れません。でも、それが続くとどうでしょうか?「なぜ行かないの?」「学校は行くのが当たり前」「学校行かないと、まともな人生歩めない」など、多少なりとも子どもを責めてしまう人が多いでしょう。
私も子どもが学校に行かなくなったとき、やはり責めてしまいました。優しい口調で諭したとしても、子どもは親の心の奥底にある「学校に行ってほしい」という気持ちを敏感に感じ取ります。それは、学校に行きたくない、行けない子どもにとっては結局責められているのと同じことです。
どうしたって、親の言葉では子どもは動きませんでした。
そういう意味で、この琴葉とこさんのお母さんは、かなり子どもの気持に寄り添うことができる、子ども思いのお母さんだと思いました。まずは、子どもを見守る、それがなかなかできないものです。
琴葉とこさんは、「絵を描く」という、好きなことをしながら、大学生にまでなっています。子どもって、強いですね。親のサポートはもちろん必要ですが、自分のやりたいことがあれば、その力をどんどん伸ばしていくことができます。もちろん、琴葉とこさんの場合は、自分の好きなことが他の人から認められた、ということが大きな自信となっており、このようなパターンはそう多くないと思います。
不登校⇒引きこもり、というパターンもよく聞きます。不登校になったときに、外界とのつながりをどのようにして維持するのか、一つの大きな課題だと思います。
琴葉とこさんの場合は、インターネットによって、そのつながりができています。インターネットにはまると昼夜逆転する、とはよく聞きますが、良い影響を与える可能性があるのもまた、インターネットなのですね。
一つの不登校の事例として、子どもが不登校になった場合、子どもの気持を知るためには良いマンガだと思いました。
読んだ日:2017年12月15日
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不登校マンガ第1弾↓↓
中学校なんていらない 青木 光恵
不登校マンガ、結構あるのですね。知らなかったです。
しかも、親目線の本、子ども目線の本、両方そろっていました。
今回、5冊一気に読みました。(マンガなので30分程度で読めてしまうものばかりでした。)
こちらは、親目線のマンガです。
中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: 青木光恵
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 単行本
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まず、絵がかわいいです。それが、まずは手が伸びた理由かな、と思います。
私の娘も不登校ですが、小学生です。低学年です。これまで色々読んできた不登校本によると、小学校低学年と、小学校中学年以降の不登校は、少し性質が異なるそうですが、内容が実際に参考になったかと言われると、なりました。
子どもがいじめられた場合の対応へのアドバイス、不登校の子供の高校受験についてなど、当事者じゃないとわからない情報が満載でした。
内容についてですが、まずは娘さんの通っていた学校の担任の対応がひどいです。無関心、不勉強、本当に頼りにならない。担任、って大事ですね。
また、不登校になった原因が「いじめ」とのことで、いじめの加害者に対する怒りもつづられています。なぜ加害者が、今の世の中の基本レールにのって成長していくことができるのに、被害者がレールからはずれなければならないのか。しかも、そこにかかる親の精神的、時間的、金銭的負担は小さいものではないのです。
※レールにのった人生が良いか悪いかの議論は、またべつの機会に。
いじめの加害者だって、心に何かしらの闇があるからいじめてしまうのでしょうが、被害者からしたら、それは関係ないですよね。
いじめの加害者に対して何かペナルティを与えることはできないでしょうか?本書には「いじめをした人は退学」という校則のある学校が出てきましたが、そういった学校が増えてくれればな、と思います。
脳科学者の中野信子さんが、「人間はいじめをせずにはいられない動物」「だから、いじめられた場合はまず逃げるべきだ」とおっしゃってました。いじめられた人は、自分を守るためにはまず逃げるのが良いのでしょう。逃げて自分の心と体を守ることが、第一選択です。それはわかります。
でも納得いかない!!!せめて精神的苦痛、金銭的負担に対する賠償を、裁判やらなんやらせずとも払わせるべきだ!と、思っています。
自分の子供がいじめをしない子、いじめをしている子を止められる勇気のある子に育ってほしい、いや、育てたいと思います。まあ、学校に行かなければ、いじめも何もないですが・・・。
読んだ日:2017年12月15日
中学なんていらない。 不登校の娘が高校に合格するまで (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
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わが子が「お友達」関係で悩まない本 風路 京輝
こんなダイレクトなタイトルには、興味を惹かれてしまいます。
小学校入学前から中学年くらいまでのお子さんがいる親の方におススメかな、と思いました。
本書は4章構成です。
はじめに
第1章 みんなが「お友達になりたい」と思うのはどんな子?
第2章 「お友達に好かれる子」の育て方
第3章 こんなとき、どうすればいいの?
第4章 学校の先生と上手に付き合うために
おわりに
私的には割と「もう知ってるなあ」という感じの内容も多かったですが、第4章は参考になりました。
学校の先生への連絡の取り方、連絡帳の書き方(相談がある場合)等、実際相談したい事がある方には、とっても参考になると思います。
第4章に限らず、先生目線でのアレコレが書かれているので、「先生たちはこんなふうに見ているのね」「先生同士も色々あるのね」「校長先生ってそんなことしてたんだね」等々、新しい発見もありました。
たった一つ気になったのは、こういう本を読んでしまうと、わが子を見て
「この子では友達に好かれないかも知れない・・・」
「むしろ友達から嫌われてしまうのではないか・・・」
という不安が過剰になってしまう可能性があるな、ということです。
私は特に、わが子を型にはめてしまう傾向があると思っているので、気をつけたいところです。
(※わが子を型にはめてしまう、ということには、最近ようやく気づき、型にはめてしまわないよう努力しているところです。)
読んだ日:2017年12月3日
わが子が「お友達」関係で悩まない本 (フォレスト2545新書)
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茶色の朝 フランク パヴロフ
知り合いから教えてもらい、読みました。
- 作者: フランクパヴロフ,ヴィンセントギャロ,藤本一勇,高橋哲哉
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 単行本
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文章自体は凄く短いです。はっきり言って、5分もあれば読めます。
子どもたちへの読み聞かせにちょうど良いボリュームです。
ただ、途中途中の絵は、子どもたちには楽しい絵ではなく、内容も重めなので、寝る前に読むような本ではないかな、と思います。
最後に、現東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授の高橋哲哉氏からのメッセージが載っています。
「なぜ茶色なのか?」の解説部分は、私にとっては難しく、また、現段階で興味のないことなので、読み飛ばしました。
が、本当に最後の最後のメッセージ
思考停止をやめること
これは、色んなことに共通することですよね。
本書では、色々な理由をつけて思考停止した男性の日常からある結末までがメインストーリーですが、ほとんどの大人は「やべ、自分もだわ」と思えるはずです。
忙しいから、面倒くさいから・・・そんな理由で色々なことを何となく受け入れていくうちに、とんでもないことに。
大人にも読んでほしい1冊、子供たちにも読んであげて、どう思ったかを聞きたい1冊でした。
永久保存!!
読んだ日:2017年11月25日
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大阪のおばちゃんの人生が変わるすごい格言100 森 綾
ぷぷぷ、っと思いながら、あっという間に読めました。
大阪のおばちゃん、憧れます。
大阪のおばちゃんとお話した経験が多いわけではないので、テレビ等により得た『イメージ』の方が大きいのですが、
「こんなこと言ってる!」(言ってそう)
「そんな感じ、そんな感じ!」(イメージ)
というような事が、た~っくさん書いてありました。
本書は6章構成です。
はじめに
第1章 懐に入るおばちゃん
第2章 切り返すおばちゃん
第3章 見抜くおばちゃん
第4章 かますおばちゃん
第5章 育むおばちゃん
第6章 悟るおばちゃん
各章にそれぞれ、「おばちゃん・・・」と、感動するような格言がおさめられています。
子育て真っ最中の私には第5章が、悩み多き私には第6章が特に感動しました。
「あ、これ使ったろ」と思える言葉ですね。
例えば・・・
そんなとこ蹴ったら、足が腐るで。
家の中の「神聖」とされているものを、ふざけて蹴ったりしたときには、このように言われてかなり怒られるとか。子ども心には「どうしよう」と、非常に心配になるようです。
自分の子供たちが何かしら悪さをしたら、「〇〇腐るで」と、アレンジして使おうと思っています。
あるいは、
なるようにしかならへんて。
これは、悩んでいる側としたら、本当に言われたら泣いちゃいそうですよね。「悩むなんてアホらしい」「どんだけ悩んでも結果は一緒」と、核心をついている気がします。
ケ・セラ・セラ。
やっぱり最後に使いたいのはコチラ。
知らんけど。
色々とおせっかい焼いたり、うだうだと言ったりした挙句の果てには、自分の発言には全く責任を持たないという、適当さ。欲しいっす。
読んだ日:2017年11月22日
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