AIで私の仕事はなくなりますか? 田原 総一朗
これ、気になっていました。
AIって、何でもできちゃうイメージで、いずれは人間のする仕事がなくなってしまい、果てはAIに世界を乗っ取られるのでは・・・、というSFチックなことも考えたりしませんか?
ジャーナリストの田原総一郎氏が、「雇用の未来」という論文の存在を知り、また、マイケル・オズボーン氏と野村総研の共同研究の結果「10~20年後に、日本人の仕事の49%がAIに取って代わられる可能性がある」ことを知り、AIについて探求するためにグーグルやドワンゴ人工知能研究所などのキーパーソンに取材を行いました。
そして、取材の様子を講談社のウェブ・マガジンに連載し、それをまとめたのが、この本だということです。
AI、って、わかりますか?
人工知能でしょ、程度が私の知識です。
では、AI、って、何をするのですか?
囲碁とか将棋とか車の自動運転とかでしょ、程度が私の知識です。
まずは、AIについて、ほとんど何も知らないな、ということがこの本を読んでよくわかりました。
私は、特化型人工知能と汎用人工知能、という言葉すら知りませんでした。(ご存知でした?)
そんな私が漠然と「AIで将来仕事が失われてしまうのか」と恐れていたのですから、笑えます。
私の職業は、AIに取って代わられると言われたり、取って代わられにくいと言われたり、結局どっちやねん!という状況の職種です。
(基本は悲観的なので、取って代わられるという方を信じてしまうのですが(^_^;))
田原総一郎氏がAIについてさほど詳しくないということで、専門家の話もかなりかみくだいて一般人でもわかりやすくなっています。だから、とても読みやすかった。
この本では、10名のキーパーソンが取材に答えています。
AIの研究に直接関わる人から今後AIをどう取り入れていくのかを考える人まで。
個人としての意見が色々述べられています。もちろん未来のことは誰にも予測できませんし、各人色々な意見が出ていました。
ゆえに、この本のタイトルにもなっている、「AIで私の仕事はなくなりますか?」という問いに対する答えは様々です。
私が一番印象的だったのは、「機械化の際、職人たちは「仕事がなくなる」と言って機械を壊した。が、結果的には機械が普及したおかげで仕事が増えた。今回のAIについても、同様のことが起こるのではないか」という考え。
AIを補助的に使って、人間は創造的独創的な仕事だったり、対人的な仕事に力を入れていくこともできるわけです。
AIとうまく共存できれば、仕事の幅が広がるわけですね。
もしかするとこれは楽観的な考え方なのかもしれませんが、AIと人間がうまく共存していける方も、私は信じたいです。
読んだ日:2018年9月10日~12日
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