mayu-banzaiの日記

1日1冊が目標!読んだ本の感想をメインに掲載します。

わたしたちはその赤ん坊を応援することにした 朝倉 かすみ

まだまだ、私の中では朝倉かすみさんブームです。

わたしたちはその赤ん坊を応援することにした
 

7つの全く独立した短編集です。

 

一番最初のお話が、私は一番好きかも知れません。

『森のような、大きな生き物』というお話です。

簡単に言うと、スポーツ選手を応援する話、でしょうか。

おそらく多くの30代後半以上の人にとっては、凄くリアル、あるいは、「ああ、なんかわかる気がするわ」という内容です。

実名も、お話の中での名前も出てこないのですが、「これって、あの人のことだよね」。

さらに、その人について、「そうそう、私も同じこと思ってた!」という感じです。

 

全体的に、「なんかわかる気がする」話が多かったです。

(個人的にはあまり好きではないお話もありましたが、それはしょうがいないですよね。) 

 

ちなみに、本のタイトルが題名となっているお話はありません。

私は珍しい気がしますが、そうでもないのかな?

 

読んだ期間:2017年10月上旬

 

朝倉かすみさんの本に関する過去日記↓↓mayu-banzai.hatenablog.com

 

年収1000万円「稼げる子」の育て方 林 總

著者の方の名前は「はやし あつむ」というそうです。

ついつい、タイトルに惹かれてしまい・・・・。えへ。

年収1000万円「稼げる子」の育て方

年収1000万円「稼げる子」の育て方

 

本書は6章構成になっています。

 はじめに

 第1章 学歴よりも「資格」と「専門性」

 第2章 読み・書き・そろばん、お金の教育

 第3章 教育費は選択と集中

 第4章 受験と学歴の意味

 第5章 「仕事観」こそ教育せよ

 第6章 会計の視点を子どもに教える

 おわりに

 

この本では、「子育ての北極星」という言葉で、子どもがどのように育ってほしいかのゴールを明確にするよう述べられています。

それは、「東大に入って医者になる」のようなことではなく、誠実になってほしい、や、優しい子に育ってほしい、などのようなことです。

これがない親は、どうしても「良い中学校に入ってほしい」「テストで良い点をとって欲しい」という思考になり、一時的な成果を出すことに必死になてしまうそうです。

あれ、私??みたいな。

 

子育ての北極星、ですか。

私はどんな風に育ってほしいと思って子育てしているのだろう。

リーダーシップ?協調性?優しさ?そりゃあ、全部兼ね備えたスーパーマンにでもなってくれれば、言うことないかも知れません。

でも、平々凡々な親二人から、そんな子は産まれませんよね。

 

子どもが幸せになるために、親は北極星をきちんと確認し、北極星を目指して子育てしてくべきなのですね

 

本書から、気になった言葉をいくつか抜粋。

子どもが幸せに生きていくことこそが正しい目標である。

見栄を捨てましょう。

中学受験についても述べられています。

中学受験の価値を「受験勉強」そのものに置く。

中学受験では、小学校中学年から高学年にかけて「読み・書き・そろばん」の力を徹底的に強化できることがメリットである、と著者は述べています。

合格すればもちろん良いけど、試験までの過程が、その後生きて行くうえでの力となる、という考えでしょうか。

全面的に賛成です!

プレッシャーは、子どもからチャレンジ精神や心の余裕を奪います。

はい、わかりました。プレッシャーをかけない、親の力が試されるときですね。

希少性と生産性。このふたつが、人よりも少し多く稼ぐのに必要な二大要素なのです。

なんか、わかる気がします。これからはAIに仕事をとって変わられる時代だ!なんて、よくニュースになりますが、知識を使うだけの仕事、マニュアル通りにするだけの仕事は、とって変わられる代表格なのでしょうね。

子どもには、これからの未来がどのように変わっていくのか、わかるところは伝えつつ、一緒に考えていきたいです。子どもが就職するころ、今の年収1000万円の仕事は、もうないかも知れないですし、「○○になれば大丈夫っしょ!」という考え方は危険ですね。

自分の希少価値と生産性を高めていくために、自分をどうプロデュースしていくか。

これは、働くすべての人に共通することですね。自分に対して言われた気がしました。

人間力は生まれつきのものではありません。親から教わり、いかにいい人間と出会うかが重要なのです。

「親自身に人間力があれば、子どもはおのずと魅力的な人間になります」。ああ、耳が痛くて聞こえなくなりそうです。

 

これまで読んだ子育て本とは少し毛色の異なる本だったかな、と思います。

 

ほんと、子どもが赤ちゃんの時に、「たま〇よ」ばかり読んでいないで、こういう本をもっともっと読めば良かったです。

 

読んだ期間:2017年10月上旬

ほめ日記 手塚 千砂子

結構昔の本ですが、図書館で借りてきました。

子どものことを、もっと上手にほめたいな、と思い、タイトルだけを見て借りたのですが・・・。

ほめ日記―子育てハッピートレーニング

ほめ日記―子育てハッピートレーニング

 

実際は、母親に対して、もっと自分をほめましょう!という内容でした。

本書は、4章構成でできています。

 はじめに

 chapter1 「子育て脳」の発見

 chapter2 「ほめ日記」の3つのステップ

 chapter3 「ほめ日記」にチャレンジ!

 chapter4 私たちは「愛の天才」です

 おわりに

 

私は、「はじめに」で心をぐっと惹きこまれてしまいました。

  • 本当は”社会の宝”を育てているのですから、お母さんたちはもっと自信と誇りをもって子育てしてほしい
  • 社会の宝を育むもっとも”尊敬に値する存在”
  • 「子どものため」ではなく、「あなた自身の幸せと癒し」を得るためにページをめくってください

ピーンときましたね。あ、私ずっと幸せ探してるよな、と。でも、見つからないんです、幸せ像が。

「理想の家族」だとか「理想の子供」だとか「理想の人生」だとか、理想ばっかりは思い浮かぶのですが、どういう状態になったら自分が幸せを感じるのか、さっぱりわからないのです

 

だから、「あなた自身の幸せと癒し」というフレーズには反応せざるを得ませんでした。

 

自分をほめるのって、実は結構難しいんですよね。私、他の啓発本を読んで、「もっと自分をほめよう!」って過去に思ったことはあるのです。

でも、夕食を作ったからといって、それだけで自分をほめることは、なかなかできないのです。だって、誰でもやってることでしょ、って思いますから。

本書では、自分をほめることの効用とともに、具体的なほめ方や、他の方のほめ日記の実例なども載っていて、わかりやすいです。『ほめ言葉リスト』も、語彙が貧弱な私には助かります。

ああ、こういう風にほめれば良いのか、それなら自分にもできそうだわ、と思えるのです。

 

ほめ日記を続けるうちに、自分だけではなくて子どものことも自然とほめられるようになるそうです。

そうすると、母親イライラ⇒家庭内ギスギス、という悪循環が断ち切られ、家族の雰囲気も変わり、毎日が明るく前向きになるというのです。そんなに激しく実感は得られないかも知れませんが、ひとまず2週間はやってみようと思います。

 

ほめる、を続けて、幸せを実感できるといいな。幸せ像が現れてくれるといいな。 

 

ところで、図書館の本のいいところの一つに、「とりあえず借りてみる」ことができる、という点があると思います。

書店でこの本を見かけていたら、きっと発行年の古さから買わなかったでしょう。

私は、自己啓発ジャンルの本は、基本的には新しい方が良いと思っていますから。

古い本に1000円以上も使いたくないわけです。(小説などは別ですよ。)

 

図書館の本は、お金もかからないし、途中で読むのをやめて返却しても、また借りれば読むことができます。

なんと素晴らしい!!

今回、気軽に借りた1冊で、お金を払って買った他の一部の本よりも素晴らしい内容を得ることができました。

これからも、どんどん図書館を使いたいと思います!!!

 

読んだ期間:2017年10月19日 

 

わたしの主人公はわたし 細川 貂々

 『ツレがうつになりまして。』の作者の方の本ですね。

ツレだけが、うつなのだと思っていましたが、ご本人もうつだったのですね。 

わたしの主人公はわたし:他人の声に振りまわされない生き方

わたしの主人公はわたし:他人の声に振りまわされない生き方

 

『うつヌケ』つながりで読みました。

 

うつヌケに関する日記はこちら↓↓

うつヌケから色々広がっていきます。

私は、自分はうつではない、と、自分の中で勝手に結論を出しています。

そのことによって、少し気持ちが楽になっています。私の考え方が少し危険だな、という認識を持つこともできています。

 

本書は3章構成になっています。

 第1章 自分のなかのダメと向き合う

 第2章 ズレをこわがらずまわりと向き合う

 第3章 ココロを〇くする自分との向き合い方

 

私は、第3章が一番好きです。

 

心に残った、あるいは、心に残したいフレーズを以下に記します。

  • 身体がゆるむと心もゆるむ・・・つかれたら休む。ねるの大好き。
  • この人いいなあって思うのは自分自身。この人やだなあって思うのも自分自身。
  • 自分で気づいてないけど、きっと誰かが見ててくれてる
  • 「好き」に正直になる
  • ワクの中に入ってたらみうごきとれなくなるから、ワクを作らないようにしたい
  • 「ダメ」と決めているのは自分自身

 

読み進めながら思ったのは、著者の方の考え方と、私の考え方は似ているなあ、ということです。

著者の方は、相当ネガティブ思考だそうですが、その思考に対して「こう考えればよい」「それでいいんじゃない?」「しかたない」と、ご自身なりの考えの変化を記されています。

その、変化する前の考え方と、私の考え方が似ているのです。だから、本当、自分の思考を変えるためのヒント、あるいは答えまでもがたくさん詰まった本でした。

 

読んで良かった♪

エッセイストだけあって、非常に短く簡潔まとめた文章と、癒し系のイラストで、すらすらすら~、と読めてしまいました。

細川貂々さんの他の著書も読んでみたいなあ。

読んだ日:2017年9月下旬

ワーカーズ・ダイジェスト 津村 記久子

津村 記久子さんの1冊です。

Wikipediaによると、2011年に第28回織田作之助賞を受賞した作品だそうです。

織田作之助賞についてはこちら↓↓(リンクでとびます)

大阪文学振興会|織田作之助賞

 (文学賞にはあまり興味がない私は初めて聞いた賞ですが・・・)

なかなかロマンチックな話だったと思います。

仕事で1度出会っただけだが、偶然、名字も年齢も誕生日も同じだった男女が、その後もチョイチョイつながりを感じながら、物語は進んで行きます。

私が独身で、彼氏もいなくて、まだ会社に属していたならば、仕事が楽しくなっただろうなあ・・・なんて。この物語のようなことが起こらないか期待しながらの仕事です。

まあ、私の職種では、他社の人と接する機会はとても少なかったのですが。

 

ああ、話の続きが気になる~~~!!!

 

この本には、ワーカーズ・ダイジェストともう一つ、『オノウエさんの不在』という短編が入っています。

お世話になった先輩が支店でほされている!?という情報に心をざわざわさせる会社員のお話です。

 

ところで、この文庫本のあとがき、私は好きではありません・・・。

小説を読みながら膨らませた人物のイメージが、あとがきによって壊された気分です。そう、マンガの実写化でがっかりするような、そんな感じでした。

 

以前にも読んでます。津村記久子作品↓↓ 

 

読んだ日:2017年10月16日~17日

発達障害に気づかない母親たち 星野 仁彦

自分は発達障害なのか?と思わせる本でした。そして、ただただ、気づきと反省に尽きる読書タイムでした。

読んだきっかけは、どこかのブログで紹介されており、非常に興味を引かれたからです。

発達障害に気づかない母親たち

発達障害に気づかない母親たち

 

発達障害、って、子どもに対してのものだと思っていました。

いえ、正確に言うと、大人になってから診断されるものではなく、子ども時代に診断されるものだと思っていました。

 

まず、こちら。

自分が発達障害を抱えることに気づかず、生きづらい思いをしているのは、とりわけ母親です。

ええ~~~~~~!という感じです。

そして、「もしや自分は発達障害!?」と読み進めていくと、「あるある~・・・」でした。

 

本書は、5章構成になっています。

  1章 なんだかうまくいかない母親たち

  2章 女性の発達障害には特徴がある

  3章 家族の関係がこじれるとき

  4章 もっとラクに生きるには

  5章 幸せなお母さんになるために

 

この、目次を見ただけでも、「読んでみなくては!」と思いませんか?

そして、1章のしょっぱなからズバズバきます。

 子どもをどう愛していいかわからない

はい。わかりません。どうすれば子どもに愛情を伝えられるのか。

また、気分が変動しやすっく感情が不安定なうえにストレス耐性が低いため、心配と不安でいっぱいになりやすく、感情のセルフコントロールが苦手という特性があります。 

あれ、私のことを言っていますか?というより、どこかで、見ていましたか??というくらいドンピシャ。そして、その対応方法として、

子どもや夫のことで「カチン」ときたら、何か言葉を発する前に「計画的避難」をするのです。

よし、イラッときたら、トイレに閉じこもろう。でも、あまり長い間閉じこもっていると、「ママは?」とうるさくなるのですが、どうしたら良いのでしょうか。

 

そしてそして、極めつけ。

虐待やネグレクトとは異なり、子どもへの愛情が強いゆえに、極端に子どもを支配して細かなことに口出ししたりするのが「過干渉・過保護」です。日本の母親にはこのタイプが多く、自分の子どもに起きた出来事に、自分が巻き込まれる人が多いのです。

口出しします、私。これか。例として挙げられている母親の態度が、どんぴしゃ私なのですが・・・。自分の不安を子どもにぶつけてしまうのです。

自分の不安を受け止めてほしい子どもからしたら、母親がこんなんだとストレスですよね。色々子どもに対して悪かったと思っています。

 

子どもにとってうれしいのは、lowEE(Expressed Emotion)の両親だそうです。冷静な愛情と、適正な距離をもって対応できるのだそうです。私、典型的なhighEE女です。自分でもわかります。

クールヘッド、ウォームハート。

 

女性の発達障害では、母親になって初めて気付く人も多いらしいです。

家事の優先順位がつけられない、自分の思い通りにならない子どもにイライラする、等々の症状が出るようです。言わずもがな、私にも当てはまります。

じゃあ、どないすればいいんじゃ?ということですが、やはり周囲の理解が大切なようです。特に、夫。

できないことを責めるのではなく、サポートしてあげるのです。夫が発達障害だった場合、妻はサポートしようとするが、妻が発達障害だった場合、夫は仕事やギャンブルに逃げる(要は家に寄り付かなくなる)傾向にあるそうです。

こら!逃げるな!と言いたいですね。そして、本書は、母親向けではありますが、夫にも読んで理解してほしいことがたっくさん書かれていました。

世の中の夫の方々には、自分の妻が「育児ノイローゼ?」とか、「子どもに厳しすぎない?」「子どもに甘すぎない?」という傾向があれば、ぜひ読んでみてほしいです。

 

以下は気になった箇所のメモです。

最後の一つなんて、やばいですよね。子ども自身が虐待やネグレクトされたわけでなくても、ですよ。

『みんなちがって、みんないい』をkey wordに「ま、いっか」と思いながら、幸せな生活を送れるようにしたいです。母親の幸せが、子どもの幸せにつながるのです。

私の幸せってなんだろう・・・・。前から考えているけど答えはまだわかりません。

 

ぶっちゃけ、発達障害の場合は専門医、カウンセラーによるケアが必要だそうですが、私はまだ病院の門をたたけずにいます。ちょっと敷居高いですよね・・・。

 

ちなみに、ACについて言及している記事↓↓

 

読んだ期間:2017年10月13日~10月16日

とうへんぼくで、ばかったれ 朝倉 かすみ 他1冊

どっぷり朝倉ワールドにはまっています。

まずは、図書館で見つけて借りた本がこちらです。

とうへんぼくで、ばかったれ

とうへんぼくで、ばかったれ

 

要は、恋が実ったストーカーの話でした。

札幌で働いていた時に一目ぼれしたおじさんを追いかけて、23歳女子が上京するのですが、まずはその設定自体があり得るのか!?という感想。

おじさん、よっぽど魅力的だったの?と思って読み進めても、その魅力がさっぱり伝わらない。人の好みはそれぞれでしょうけど、私の友人が主人公(ストーカー)だったとするなら、「がんばってね・・・・」としか声をかけられないでしょう。

 

まあ、それなりには面白かったけど。

 

 

もう一冊は文庫本でアマゾンから購入。

遊佐家の四週間 (祥伝社文庫)

遊佐家の四週間 (祥伝社文庫)

 

これ、ドラマ化とか映画化されてないのかな?いかにもドラマ向け、映画向けな内容だと思いました。

羽衣子の築き上げた家庭が、親友のみえ子によって崩されていく話です。と言っても、不倫とかのドロドロした話ではありません。(いや、考えようによってはドロドロしているかも・・・)

わけあって、みえ子は羽衣子の家に4週間居候することになるのですが、羽衣子以上に羽衣子の家族と打ち解けていくお話。

 

私の中で勝手にキャスティングすると、

羽衣子 ⇒ 黒木瞳

みえ子 ⇒ 片桐はいり

賢右(羽衣子の夫)⇒ 寺脇康文

って感じです。あ~、ドラマ化してほしい。

 

みえ子の、人の心を開かせるテクニックには、学ぶべきところがあると思います。

 

 

ちなみに、『とうへんぼくで、ばかったれ』は、『恋に焦がれて吉田の上京』と改題して、文庫化されたみたいです。

私は、とうへんぼくの方が好きだな。

恋に焦がれて吉田の上京(新潮文庫)

恋に焦がれて吉田の上京(新潮文庫)

 

 

だいぶ読んだなあ。

朝倉かすみさんの本に関するブログ記事↓↓


読んだ期間:2017年10月