世界に通用する一流の育て方 廣津留 真理
これからは日本に留まらず世界を目指さないとね♪、なんて軽い気持ちで買った本ですが、なんか、異世界の話だったように思えます・・・。
世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格 (SB新書)
- 作者: 廣津留真理
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/09/06
- メディア: 新書
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私としては、「冗談でしょ」「そんなことできるかい」「なんで!?」と、突っ込みどころ満載の内容でした。
が、
実用的な部分もあったかな、と思います。
本の帯には、
『東大・京大なんて無視!』
『塾に通うな』
『模試を受けるな』
『学年1番になるな』
『苦手科目は捨てなさい』
『宿題は答えを丸ごと写しなさい』
と、どひゃあ~、ってなことが連ねてあります。
この中で違和感なく受け入れられるものはありますか?私にはありません!!
特に、最後の『宿題は答えを丸ごと写しなさい』なんて、「これを子どもが見たらどうしよう・・・」って、心配になりますね。帯でも本の裏側にしてあるのは、平積みされたときに学生が見て真に受けて大変なことにならないように、という少々の配慮なのでしょうか。
本書は10章構成です。
序章 子どもの才能を花開かせる育て方
第1章 6歳までの育て方が子どもの学力を伸ばす
第2章 子どもが自分で勉強するようになる
第3章 小学生からの頭がいい子の生活習慣
第4章 模試も宿題も無視!ひろつる式<非常識>受験メソッド
第5章 家庭学習はビジネス感覚でマネジメント
第6章 「文化資本」と「問題解決力」がポイント
第7章 学校教育で”使える英語”が育たない理由
第8章 ひろつる式英語学習メソッドで使える英語が身につく
第9章 地方県立高校からハーバード大学現役合格へ
第10章 ハーバード流のズバ抜けた結果を出す行動術
親子対談 ハーバード生の楽しい育て方
はっきり言って、廣津留さんも娘さんもどっちも優秀なのだな、という一言に尽きます。
まず、廣津留さんが英語を教えられる、という時点で一歩リードです。私、教えられないよ?知識的にも時間的にもそんなことできませんが?
また、「妊娠中に育児本を200冊読破」とありますが、一体どんな本を読んだのか教えてほしいです。というか、200冊も読んだの!?
妊娠がわかるのが9週目くらいでしょうか。ざっくり計算しやすいように、残り30週で200冊とすると、1日1冊程度のスピードで読まなくてはならないですね。
働いている身にはちょっと無理か?いや、一人目の妊娠ならいけるか?くらいの感じです、私にとっては。
そんなところから、廣津留さんの優秀さを垣間見ることもできるわけですが、いくつか印象的だったフレーズを。
小さな成功体験を積み重ねる
幼少期の育て方です。とにかく褒める。自信をつけさせることが大事。
子どもが飽きる1分前に切り上げる
これは、自分から勉強する子を育てるための秘訣ですね。飽きてしまうと、勉強=楽しくない、となってしまうので。短時間集中型で。
小学生は宿題の学習効果がゼロなので宿題を禁止すべき
米デューク大のハリス・クーパー氏によると、とのことです。実際は、「多すぎる」宿題がダメ、という主張のようです。
宿題というのは各個人のレベルを無視して出されるので、「この子にこんな簡単なものをさせるのは時間の無駄だなあ」と思うことは確かにあります。算数の計算問題なんて典型ですね。もっと考えて書かせる宿題を出して欲しいです。それを元に授業を進めていけるような。
小学校低学年では無理な話かな?
高校3年間で読むのは英字新聞1日分
これは結構衝撃的でしたね。え、少なくない?という印象。それじゃあ、英語の力つかんわ、という感想です。
ハーバード生の教え-否定形ではなく肯定形で話す
これは、できれば心がけたいところですね。
もちろん、実践的な英語学習法も割と詳細に書かれていますよ。
私としては、子育てには色んな考え方、やり方があるのだなあ、と学びたい一般的ご両親と、子どもをなんとしてもハーバードに入れたいご両親には、強くおススメできる本でした。
しかし、自分はいくつか実践できるのかな・・・。
読んだ日:2017年末~2018年1月4日
世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格 (SB新書)
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お母さんが教える国語 早川 尚子
『お母さんが教える国語 親子で成績を上げる魔法のアイデア』です。
お母さんが教える国語 親子で成績を上げる魔法のアイデア (BOOKS)
- 作者: 早川尚子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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子どもが学校に行っていない時間に何をするか?を考えた時、やはり一番最初に思い浮かぶのは、「学校に行っているのと同じ生活をする」ということでした。
すなわち、みんなが授業を受けている時間には、自宅で学習をする。
みんなが下校の時間には自由時間。
お腹が減っても、お昼までは何も食べない。
こんな感じです。ただ、自宅学習といっても、私は先生でもないし、教職課程をとっていたわけでもないので、何をどのように教えれば良いのかわかりません。
特に、せいかつ、ずこう、たいいくなどは、なかなか対応できないです。
そこで、次のように考えました。
せいかつ(3年生以降の理科の準備?)→料理、キャンプ、空を見上げる、などで日頃からチョイチョイ働きかけておく。
ずこう→折り紙やお絵かき、アイロンビーズなど、製作ごっこを弟と一緒にやらせる。
たいいく→学校への行き帰り(スクールカウンセラーの先生のところへ行ったり、給食だけ食べに行ったり)に歩かせるor走らせる。弟のお迎えの際に公園で遊ぶ。
しょしゃ→後述
さんすう→計算力をつけることに注力。百マス計算やひっ算、九九などを重点的に。たまに文章題や図形問題等もやってみる。
こくご→漢字を中心に。読解は教科書対応問題集のみ。読書感想などでアウトプットの力を重点的に身につける。
学校へ行っていないことで最も心配なのは、集団でしか得られない気持ちを得ることができない、ということです。
みんなで同じものを作って、「こういうやり方もあるんだ」と、他の人から学ぶこと。
みんなで同じ目標に向かって努力し、達成したときの一体感。
などなど。生きていく上で必須、とまではいかないとしても、割と重要なことではないでしょうか。
集団については、おいおい考えたいと思います。
さて、標題の本ですが、図書館で見つけました。
子どもが不登校になってからというもの、「教育」的な棚を覗くことが多くなりました。
本書は7章構成です。
はじめに
第1章 わが子を読書好きにする魔法
第2章 わが子を感じ好きにする魔法
第3章 読む力のベースを身につける魔法
第4章 正確に読めるようにする魔法
第5章 親子で書く力をつける魔法
第6章 親子で書く力を伸ばす魔法
第7章 国語を通して親と子の絆を深める
おわりに
特に興味深かったのは、第3章です。
その中で「考える力を養う工夫」というパートが出てきます。
考えること、それは、私自身が最も苦手とするところで、わが子もしっかりとその遺伝子を受け継いでいるようなのです。だから、考えるという事を身につけ、考えて分かった時の気持などを味わってほしいと思っています。
また、2学期に入って、「しょしゃ」という授業が新たに始まりました。
書写とは一体なんぞや?何を目的にした授業なのか?と、??だったのですが、本書では書写の目的から方法までがとてもわかりやすく解説されており、凄くためになりました。
わが子はまだ中学受験等を考える学年ではありませんが、受験対策のようなことも少し解説されていました。
そろそろ小学校の冬休みが終わります。
学校が始まったら、この本に書かれていることのいくつかを実践してみようと思います。
読んだ日:2018年1月4日
お母さんが教える国語 親子で成績を上げる魔法のアイデア (BOOKS)
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「天才」は学校で育たない 汐見 稔幸 他1冊
教育について考えるために読んだ、わけではありませんが、今の教育の現状を知りました。ある一面だけを見ているのかも知れませんが。
ちなみに、何か不登校解決の手がかりはないかな、と思って読んだ2冊です。
もう1冊はこちら。
尾木ママと考える いじめのない学校といじめっ子にしない子育て (未来への教育シリーズ)
- 作者: 尾木直樹
- 出版社/メーカー: ほんの木
- 発売日: 2012/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どちらも今の日本の教育制度について物申していました。今の義務教育制度は時代遅れだ、というところです。
学力を教科のテストではかり、その優劣をつける今の体制では、今後世界から取り残されていくばかり。
知識、なんていうものは、どれだけ頑張って身につけても、結局AIには負けてしまうのです。これからは、「考える力」「議論する力」「創造する力」が重要になってくるようです。
President FamilyやAERA with Kidsなんかも定期購読している身としては、そのこと自体は特に目新しい事実ではありませんでした。
知識だけでは今後はやっていけない、それはすでに理解しています。
(それでも子どもに対して、学力を伸ばす方向に動いてしまうのですが・・・。)
しかしながら、自分の子供が現在進行形で属している「学校」を通じた義務教育の制度に対する批判を読んで、「うちの子は、このまま学校に行かない方が幸せになれるのではないか?」「ホームスクーリングの方が、無理やり登校できるようにするより、子どもの才能を伸ばせるのではないか?」など、学校に対する疑問が生じました。
これまで、楽しいことがなくても当然のごとく小学校に通い、中学校に通い、最終的には大学院まで出た私なので、学校に疑問を感じるなんて、すごく進歩です。
学校で過ごすことが良いか悪いかは置いておいて、子どもが不登校にならなかったら、「行くものだから」と漫然と学校に通わせていたでしょう。
これをキッカケに、子どもが通う学校のやり方について吟味し、意見できる保護者になりたいです。
あと、不登校になったわが子に対して、少し「もしかして凄いやつじゃないのか?」という思いが芽生えました。
学校に行きたくないから行かない。そう感じて、行かない決断をしたわが子、なかなかできるものではないですよね。増えたとはいえ、不登校はマイノリティですから。
今を乗り越えれば、これから先は大丈夫。ブラック企業で過労死なんてすることはないと思います。「Noと言える日本人」ではないですが、本当に嫌なことからは逃げられる能力があるのですから。
また、不登校を応援するわけではありませんが、子どもの本当にやりたいようにさせてあげるべきかもな、と心から思い始めています。
(本人が行きたくないなら、無理やりは行かせない。これは、不登校に関する本では当たり前のように書かれています。しかし、以前の不登校マンガの時にも書きましたが、本人が動くまで待つ、というのは本当に大変なのです。)
ただ、学校に行かないでやりたいことだけさせる、というと、現状わが子は「テレビ」「マンガ」「ゲーム」になってしまうかなあ、と思います。
それも必要な時間なのかも知れませんが、やっぱり親としては悩んでしまいますね・・・。
読んだ日:2017年12月23日~26日
尾木ママと考える いじめのない学校といじめっ子にしない子育て (未来への教育シリーズ)
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おこらせるくん のぶみ
お久しぶりの絵本。
たくさん読んではいたのですが、なかなかアップする時間もなく・・・
そんな中、子どもたち大爆笑の絵本に出会いました。
ママを怒らせる言動ばかりの「おこらせるくん」です。幼稚園男児ですが、朝からず~っとママを怒らせています。
何が大爆笑かというと、おこらせるくんのこの発言。
「ママ、デブでしぬなよ」
なんちゅうセリフを吐くんや・・・。読んでて、イラッときましたね。
笑わせることが主目的の絵本ではありません。いや、ないと思いたいです。
(子どもを笑わせるシーンは数多くありましたが。)
何故お母さんがいつもいつも怒るのか、そこの解説もきっちりされていますよ。
お母さんの愛情がきちんと表現されています。
でもでも、上記のおこらせるくんの一言が強烈すぎて、我が家の子供たちの心には響いていないかもしれません・・・。
読んだ日:2017年12月25日
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学校へ行けない僕と9人の先生 棚園 正一
不登校マンガ第5弾。 現時点では、これが、私が読んだ不登校マンガの最後です。
これは、小学校、中学校と不登校だった男の子の事例です。
本人目線のマンガです。学校に行けないお子さんの気持ちが詳細に描写されており、読んでいて本当に切ない場面が多かったです。
9人の先生。色んな先生が出てきます。学校の先生、不登校カウンセラー、塾の先生。最後に、鳥山明先生。
この方の場合は、絵をかく、マンガをかく、ということに熱中でき、最終的にはそれを仕事にまでできています。
それも、鳥山明先生と出会ったことが、彼の人生を決めた全てのようです。
出会った、まさに言葉の通り「出会った」。鳥山明先生のマンガに出会ったのではなく、ご本人に出会いました。
そして、自分のマンガを見せ、認めてもらった。
そこから人生が変わっています。
この方と鳥山明先生を引き合わせた、周囲の大人の働きかけも凄いですが、会ってくれた鳥山明先生も凄いです。
そして、尊敬する鳥山明先生に、自分のマンガを認めてもらった。
自分の存在に自信が持てるようになったのですね。
その子のことを認めてあげる、これは、大人から子どもに対してできるとっても大事なことだと思います。(もちろん子ども社会での認め合いも大事でしょう。)
当たり前ですよね。会社でだって、認めてもらえないと辛い思いをするわけです。自分に置き換えて考えたら簡単なことです。
この方、不登校になったきっかけが、1年生の担任だった先生に強く怒られたことのようです。
ここでも担任が原因!?
学校の先生って、色んな仕事があって大変みたいですね。
でも、子どもの心に寄り添うことを忘れないで欲しいです。
学校の役目って、勉強だけではないですよね。
勉強以外の、人と人の関わり合い、学校の先生はここに重点を置いてほしいです。
(勉強も、関わりも、あれもこれも、と望む私のような親がいるから、先生が忙しくなるのでしょうか。)
読んだ日:2017年12月17日
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不登校マンガ第1弾↓↓
不登校マンガ第2弾↓↓
不登校マンガ第3弾↓↓
不登校マンガ第4弾↓↓
娘が不登校になりました。 小林 薫
不登校マンガ第4弾です。
娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)
- 作者: 小林薫
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: Kindle版
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中学二年生の娘さんの不登校の事例です。
母親目線です。(父親目線の事例にもあたってみたいですが、なかなか体験談のようなものはなく・・・)
この娘さんの場合は、部活の顧問であり担任の先生がきっかけとなっているようです。
やっぱり、担任って大事ですね。
大人同士、子ども同士で合う合わないがあるのですから、子どもと大人で合う合わないがあるのは当たり前なのでしょう。
子ども同士で合わない場合は、距離をおいたりすれば良いですが、子どもvs大人だと、子ども同士のようにはいかないことも多いと思います。
だから、担任と相性が悪かった場合は親のフォローが大事になってくるのかも知れません。
「気にしなくていいよ」「そういうときもあるよ」「適当に受け流しておけば?」等々。でも、それができないから、不登校になるほど悩むお子さん。どんな言葉をかければ正解かはわかりませんが、『あなたは悪くない。間違っていない。』『担任と折り合いが悪くても、それはあなたの責任ではない。そういうこともある』というメッセージを常に出していくべきだと思いました。
担任との相性が良い場合でも、何かのキッカケで関係が崩壊することだってあります。当たり前のことなのでしょうが、親は子どもが何歳になっても見守って、サポートしないといけませんね。
このマンガでは、公立中学校から私立中高一貫校への編入、フリースクール、専門学校と、中学生の不登校のご両親には参考になるようなシーンも多くありました。
我が家の小学生の娘にはまだ関係がない話ですが、いつかは成長するもの。このまま学校に行かなかった場合、フリースクール以外の選択肢を、私は今知りません。1年生で壁にぶつかり、その壁を壊せなかった場合は、周り道しないといけませんよね。その周り道、色々調べておこうと思います。
学校に行かないのであれば、学校に行かない生活、そこから大人になって生きていける道筋の選択肢を多く用意するのは、子どもではなく親の役割だと思います。
読んだ日:2017年12月17日
娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)
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不登校マンガ第1弾↓↓
不登校マンガ第2弾↓↓
不登校マンガ第3弾↓↓
娘が学校に行きません 野原 広子
不登校マンガ第3弾。
小学校5年生の不登校で、母親目線で描かれています。
198日目に不登校を克服した娘さんとお母さんの記録です。
この方の場合、校長先生、保健室の先生、小児科の先生が大きな力となっているように思いました。
あとは、お友達パワーですね。小5ともなると、それまでに築き上げたお友達関係があるわけですが、その関係が良好であればお友達がひっぱってくれるシーンも多いみたいです。
いくつか、マンガに出てくる方の言葉で、印象的だったものを残したいと思います。
①心療内科の医師の言葉
その人のイライラはその人のイライラなの。トモちゃん(不登校をしてい娘さん)が受け取らなくていいの。
受け取らないかくごができたら学校行っていいよ。
これは、誰とでも仲良くできてしまうお子さんに対しての言葉です。他人のイライラまで受け取って、自分のキャパがオーバーし、ダウンしてしまうお子さんもいるようです。
子どもだけではなく、大人にも当てはまる言葉だなあ、と思います。
親としても、子どものイライラは子どものイライラとして、受け取ってしまってはいけない。
結果としては、この診療内科の受診は娘さんに対してはあまり良い結果をもたらさなかったようですが、医師の言葉はとても大事だと思いました。
②校長先生の言葉
教室への復帰目標ですが、6年生までに復帰ということで進めましょう。
娘さんの保健室登校が始まった、不登校開始67日目(2学期始まった頃)の校長先生との面談(校長先生がお母さんのカウンセリングをするシーン)で、校長先生が言った言葉です。
保健室登校が始まったお母さんは「(教室復帰は)来週くらいかな?」と考えていたところに、この言葉です。
不登校のお子さんの教室復帰を、いかにゆったりと慎重に進めなければならないのかがよくわかるシーンですね。
お母さんはパニくってしまいますが、さらに校長先生の話は続きます。
牛が自分から水を飲みたいと思わなきゃ、水は飲まないんです。
結局、本人が「行きたい!」と思わなければ、行けないのです。
どこかのカウンセラーの先生が言っていました。
「子どもが不登校になったとき、親は、学校に行けない理由を探します。でも、学校に行きたい理由を探さないと、学校へは行けません」
その通りですね。子どもが、公園や遊園地などをなぜ行きたがるのか?楽しいからです。「学校に行くと、こんな楽しいことがある。」「学校に行くと、あんなことができる(ようになる)。」など、子どもが行きたくなる理由を探すことが大事です。
でもね、早く学校に行ってほしい親にとっては、ゆっくり対応することは非常にもどかしいものです。とにかく、急かさないように、急がないように、ぐっと我慢するだけです。
お母さんは笑って見ているだけでいいんです。
難しいんだよ、これが・・・、って感じです。
③小児科の医師の言葉
長い人生だもの。カベにぶつかることだってあるよね。
でもね、カベにぶつかってたおれても、またのりこえればいいんです。
不登校の子どもたちは、他の人たちより、少し早くカベにぶつかっちゃったんですね。これを乗り越えれば、今までよりも強くなれる。親の援助がある間にカベにぶつかったということは、ある意味幸せなのかも知れません。(乗り越えられれば・・・)
信頼できるプロの言う事を信じ、任せること、親はただ見守って子どもを休ませてあげる場所を作ること、それが大事。
このマンガ、不登校気味、不登校始まりたてのお子さんのご両親が読むと、非常に参考になるし、心の支えになるかと思います。
しかし、不登校歴が長くなっているお子さんのご両親にとっては、「うまくいって良かったね。何故うちの子は・・・」という感じで、少し悲しくなってしまうかも知れません。
読んだ日:2017年12月16日
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不登校マンガ第1弾↓↓
不登校マンガ第2弾↓↓